暮らしも医療もスムーズ 外国人居住者も満足覚える浙江省の県域医療

人民網日本語版 2025年02月19日15:06

医療スタッフと言葉を交わすデイビッドさん(撮影・龔傑)。

医療スタッフと言葉を交わすデイビッドさん(撮影・龔傑)。

「最近、睡眠の質があまり良くない。中医薬は体への負担が少ないと聞いたので、試してみたい」と話すのは、術後の定期検診に来た、浙江省湖州市徳清県で働くオーストラリア人の英語教師・デイビッドさん。医師に症状を伝え、睡眠の質を改善するために、「ミステリアスな東洋の力」を試してみたいと話していた。中国新聞網が報じた。

国連事務局が中国に設置した初の直属専門機関「国連世界地理空間情報知識・イノベーションセンター」がある徳清県には、ハイテク産業や外国人が経営する民泊施設などが集まっており、10ヶ国以上から来た外国人がそこで働き、暮らしている。

2024年年末、デイビッドさんは、泌尿器系の疾患を患い、生活のリズムが崩れた。そして、体調を崩した上、言葉や文化の違いが壁となり、メンタル不調にも陥ったという。その後、デイビッドさんは、邵逸夫病院・国際医療センター・徳清センターで初期治療を受けてから、オーストラリアに帰国し、家族と一緒にクリスマスを過ごした後、再び徳清県に戻り、手術を受けた。

デイビッドさんは、「この病院の医師は合理的な治療プランを立ててくれた。受診から治療まで全て効率的で円滑に進んでいる。何より驚かされたのは医療スタッフたちの英語レベルの高さだ。日常的なコミュニケーションに困らなくなったので、不安が解消された」と話す。

「医学英語を学ぶクラスを開設しているので、医療スタッフと外国人患者との日常的なコミュニケーションは全く問題ない」と話す徳清県武康健康保健集団の院長を務める、邵逸夫病院・泌尿器外科の趙偉平主任医師によると、以前は杭州や上海といった同県からほど近い大都市の病院に行く外国人がほとんどだったものの、近年は、同県にある病院に行く外国人が次第に増えているという。

趙主任医師は、「徳清県の病院に行く外国人が増えているということは、その医療水準が高く評価されているということだ。医療に国境はない。外国人が地元の病院を選んでいるということは、地元の人も同じように地元で治療しているという現状を反映している。県域の病院である当病院は現地の環境に立脚し、地元の患者に優れた医療を提供しなければならない」と語る。

徳清県求是高級中学(中高一貫校)の外国人英語教師としてやって来たオーストラリアのグリフィス大学の教員であるデイビッドさんは、同県に来て半年ほどで、中国の県の行政中心地の病院、暮らし、交通、飲食などにおけるレベルの高さを体験してきた。

デイビッドさんは、「徳清県の居住環境は清潔で、交通機関も便利で、とても暮らしやすい。異国の地で、プロフェッショナルで親切な医療スタッフが、適切に治療してくれ、心が温かくなった。教育を通して、僕も文化交流の架け橋を作り、温かさや友情を伝えることができるよう、励みたい」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年2月19日

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