中国侵略日本軍の悪行を記録した写真622枚が北京に到着 中国に寄贈へ
フランス人男性のマルクス・デトレーズさんは今月15日、第二次世界大戦中の中国侵略日本軍の悪行を記録していると彼が考える、母方の祖父ロジェ・ピエール・ローレンスさんが撮影した写真622枚を持って、友人2人と共に、北京に到着した。マルクスさんは、これまでずっと埋もれていた写真を中国に寄贈したいと考え、友人2人と共に、実現に向けて調整を進めてきたという。斉魯晩報が報じた。
マルクスさんは15日、北京で取材に応じ、「僕が中国に行く予定であることを知った友人の松松さんは四川省成都市から、フランス人のバスティアン・ラタットさんはタイのプーケットから駆け付け、北京で合流した」と話した。
写真を整理するマルクスさん。
3人は今回、北京で寄贈に向けた調整の進展を待つという。マルクスさんは北京のほか、上海も訪問し、ローレンスさんが当時上海で暮らしていた場所を探すほか、写真に写っていたローレンスさんの中国人の友人の子孫らも探す予定という。
中国カンフーが大好きというマルクスさんは、「中国に来るのは初めてではない。十数年前に、西安などを訪問して、カンフーを数日習ったことがある。でも北京に来るのは初めて。北京に来て都市の様子に本当にびっくりした。西洋諸国のメディアが報じている中国とは全然違う。中国には未来がある」と語った。
マルクスさんは2021年に、ローレンスさんの車庫を片付けていた時に、防水ケースに入れられたアルバムを発見したという。アルバムには、ローレンスさんが1930年代に上海で暮らしていた様子を捉えた写真が収められていた。
ロジェ・ピエール・ローレンスさんが撮影した写真。
マルクスさんは、まず関連する写真170枚を見つけ、「その後整理していた時に、さらに452枚見つけた。写真には、旧日本軍が中国を侵略していた際、上海を爆撃した様子や四行倉庫、旧日本軍の一般市民に対する暴行などを捉えた写真も含まれていた。ほとんどの写真に、祖父がメモを加えていた。もし必要であれば、今回、写真を提供したい。中国国家文物局の鑑定作業にも協力したい」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年2月18日
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