中国最薄の電池用アルミ箔を量産化

人民網日本語版 2025年02月27日09:37

8ミクロンの薄さと言われて想像することができるだろうか? 1ミクロンは0.001ミリメートルとなり、一般的なコピー用紙の厚さは約0.08−0.1ミリメートル。そのため8ミクロンはコピー用紙の厚さの10分の1から12分の1ほどに相当する。科技日報が伝えた。

河南省豫商経済技術開発区によると、神火新材料科技有限公司が新たに研究開発した8ミクロン両面太陽電池セル用アルミニウム箔の実現可能な月間生産能力は100トンで、現時点で、中国で量産が可能な最も薄い電池用アルミ箔となっている。

この極めて薄い電池用アルミ箔にはどのような力があるのだろうか。

同社の毛昀鋒副総経理は、「電池用アルミ箔は通常、リチウムイオン電池に用いられる。正極もしくは負極の集電装置として、電流を集め外部の電気回路に伝える。その厚さは電池のエネルギー密度及び性能に直接影響を与える。8ミクロンの電池用アルミ箔は主に携帯電話のリチウム電池、3C電池、ロボット電池などのハイエンド電池製品に用いられる。電池をより薄くし、エネルギーをより密にし、さらに電池の充放電における高い導電性と安定性を保障する」と説明した。

新材料産業は戦略的・基礎的産業であり、ハイテク競争における中核となる分野でもある。神火集団は近年、新材料強国戦略及び材料強省の建設を積極的に関わり、ハイエンドグリーン産業の育成に取り組み、アルミ新材料分野の新たな質の生産力の育成を加速させている。そして、「水力発電電解アルミ―アルミ板帯―アルミ精密加工―カーボンコーティングアルミ箔」という整ったアルミ材料産業チェーンを徐々に形成し、ハイエンド化・グリーン化・スマート化発展を促し、企業の質の高い発展を実現した。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年2月27日

注目フォトニュース

関連記事