経済的に発展した省はどのように支柱としての役割を果たすべきか 習近平総書記の示した4つの重点
習近平総書記は5日、第14期全国人民代表大会(全人代)第3回会議の江蘇代表団の審議に参加した際、経済的に発展した省が支柱として全国の発展の大局に貢献する必要性を強調した。では、経済的に発展した省は、どのように支柱としての役割を果たすべきか。習総書記は力を入れるべき4つの点として、▽科学技術革新と産業革新の融合の促進において先陣を切る▽深いレベルの改革と高水準の開放の推進において果敢に先頭に立つ▽国家の重大な発展戦略の実行において先駆けとなる▽全人民の共同富裕(共に豊かになること)の促進において模範となることを挙げた。新華網が伝えた。
■革新
経済的に発展した省は産業基盤が強固で、イノベーション資源を集積しており、「合理的な量的成長」において前を歩むだけでなく、それ以上に「効果的な質的向上」において模範的・先導的役割を果たす必要がある。
習総書記は「科学技術革新と産業革新は、新たな質の生産力の発展における基本的な道筋である」と指摘するとともに、経済的に発展した省に対して「革新」へ向けて進むよう明確に指示した。
■改革
経済規模が大きいほど、前へと発展するにはさらなる推進力が必要となる。経済的に発展した省は、多くの改革方針・政策措置を他に先駆けて実施・試行しており、さらなる全面的な改革深化と開放拡大において的確な措置を講じ、実際の成果を挙げる必要がある。
江蘇代表団の審議で習総書記は江蘇省に対して、他に先駆けて実施・試行し、改革開放の深化を通じて不断に障害を取り除き、原動力を強化するよう促した。
■国家の重大な発展戦略の実行
経済的に発展した省は国家の重大な発展戦略の実行においてより大きな責任を果たすべきだ。
審議で習総書記は、具体的に▽長江デルタの一体化発展や長江経済ベルトの発展といった発展戦略において自発的に行動し、協同・連動する▽北京市・天津市・河北省の協同発展や粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)建設といった戦略との連携を強化する--よう指示した。
■共同富裕の促進
より早く発展した省は、全人民の共同富裕の促進において積極的にノウハウを探求し、模範的・先導的役割を果たしてしかるべきだ。
審議で習総書記は、江蘇省に対して「農村の全面的振興及び都市と農村の融合的発展を推進し、貧困脱却の難関攻略における成果を揺るぎないものにし、さらに広げることに引き続き力を入れる」「基礎的で、普遍的恩恵のある、セーフティネットの役割を果たす民生建設の強化と大衆の切実な問題の解決において、具体的な取り組みを多く行う」必要性を強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年3月6日
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