外国人の若者が南京大虐殺について伝えるボランティアチームに加入
江蘇省南京市にある中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館(以下、「紀念館」)で今月5日、中国と外国の若者たちが「平和の鐘」を鳴らしたほか、紀念館の南京大虐殺史料陳列ホールを見学。さらに、歴史的事実である南京大虐殺について伝える「紫金草ボランティア」チームに加入した。中国新聞網が報じた。
中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館を見学する外国人ボランティア(3月5日撮影・朱暁穎)。
南京工業大学で留学生のサポートをするマレーシア人教員の方依静さんは取材に対して、 「ホールで、1937年に起きた南京大虐殺関連の写真や映像を見て、罪のない一般市民が残酷な手段で殺されたことを知り、心がとても痛んだ。戦争は生き地獄でしかなく、多くの人が家族を失う。ボランティアをするのは生まれて初めて。もう二度と戦争が起こらないでほしい。一人でも多くの若者が、平和の理念を伝えるチームに加わることを願っている」と語った。
同日、ボランティアチームに加入した、南京工業大学の博士課程で学ぶスペイン人留学生・フェルナンドさんは、厳しい表情を浮かべながら見学し、「人間というのは、その一番素敵な部分が出ることもあれば、最も悪く、醜い部分がでることもある」と語り、見学者用のメッセージノートに、「命を大切にし、尊厳を守らなければならない。それは、歴史を大切にし、尊重するということで、教訓をくみ取り、悲劇が二度と起こらないようにしなければならない」と書き込んでいた。
中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館で記念写真を撮影する紫金草ボランティアの新メンバーを含めた一部のメンバー(3月5日撮影・朱暁穎)。
紀念館の統計によると、1994年から2024年までの30年間、紫金草ボランティアの登録者は当初の60人から2万5228人に増えた。そのメンバーも、当初は大学生が中心だったが、現在は南京大虐殺の生存者の遺族や外国の若者、各業界の平和愛好者などに広がっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年3月6日
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