農業強国の建設を段階的に推進するにはどうすべきか 専門家の解説

人民網日本語版 2025年04月08日15:08

「農業強国建設加速計画(2024—2035年)」が7日、正式に対外発表された。記者は早速、専門家である中国農業科学院農業経済・発展研究所の胡向東所長と国家発展改革委員会マクロ経済研究院の涂聖偉研究員にインタビューを行った。両氏は、この計画が中国の農業や農村にもたらす深い変化について解説した。中央テレビニュースが伝えた。

胡氏によれば、今回の計画は農業の現代化と農村の現代化の一体的推進を強調するとともに、「農業強国」「農村振興」「農業・農村の現代化」の3者間の関係を明確にした。「農業強国」は「三農」(農業・農村・農民)政策の戦略大綱であり、「農村振興」は全体的な足がかりであり、「農業・農村の現代化」は総目標だ。これが最も重要な注目点だ。

「農業強国」の「強」とは何か。涂氏によれば、中国のような人口大国にとって、食糧問題をしっかりと解決し、食糧問題において他国に依存しないことが、農業強国の建設において常にしっかりと解決しなければならない最重要課題だ。このため、今回の計画は「施設」「技術」「装備」「政策」「制度」という5つの基礎に対する整備を通じて、食糧安全保障の主導権を高い水準で確保する方針を明確に打ち出した。たとえば、種苗業の科学技術における自立・自強や種源の独自管理の実現を加速すること、農業機械分野のリーディング企業の育成と同時に、旧式農機の更新・改造を加速させ、農業機械と農業技術の包括的な融合を進めることで、主要農作物の耕作から収穫までの機械化率を高めることを打ち出した。また、新たな質の生産力が現在、農業の現代化に活力を吹き込み、農業強国の建設をより強固に支えている。

胡氏によれば、農業強国の建設の段階的な推進に関して、中国の各地域では特徴や資源賦存量が異なる。今回の計画の鮮明な特徴は、現場レベルでの探求を奨励していることだ。各地域で異なる資源賦存量に応じて探求を行うことができる。農業強国の建設は、一斉に進み、共同で達成するものではなく、先進地域と後進地域があっても良く、先進地域が後進地域を牽引し、体制や制度を模索し、最終的に全体として農業強国を実現するものだからだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年4月8日

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