「デジタル中国」10周年 中国のデジタル経済が加速
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2024年には、中国のデータ総生成量が前年比で25%増加し、デジタル経済の中核産業の付加価値額が国内総生産(GDP)に占める割合が10%前後に達し、演算能力の全体規模は280エクサフロップス(EFLOPS)に達し、5G基地局は425万1000ヶ所が建設された。
25年は「デジタル中国」建設推進の10周年に当たる。4月29日に福建省福州市で開幕した第8回デジタル中国建設サミットで一連のデータが発表され、中国のデジタル経済発展の新たな注目点や新たなブレークスルーが明らかになった。
デジタルイノベーションの活力が顕在化
「復興号」の運転士になって時速350キロメートルの高速列車の運転を疑似体験し、人工知能(AI)書道ロボットが書道作品を書き上げる様子を眺めながら、AIで即座に絵文字を作成し、チャットをより表情豊かなものにする。同市にある福州海峡国際会展センターのサミット会場内の体験エリアに足を踏み入れると、数多くのクールなデジタル新技術・新製品が所狭しと並び、来場者の注目を集めていた。
同サミットのメインフォーラムで発表された「デジタル中国発展報告(2024年)」によれば、24年には世界で新たに公開された生成AI特許は4万5000件に上り、中国はそのうち61.5%を占めた。デジタル技術イノベーションが新たなステージに進み、国産AIが発展し、中国は世界に向けて中国の知恵を共有しているという。
「デジタル基盤」の強化が加速
デジタル中国建設の飛躍的な進展は、「デジタル基盤」の力強い支えとイノベーションの推進によるものだ。
ネットワークインフラを見ると、24年末現在、中国の5G基地局は世界に占める割合が60%に達した。
演算能力インフラを見ると、24年末現在、中国はスマート演算能力の規模が30%を超え、「演算能力大通路」計画を通じて地域を跨ぎ高速で直接つながる演算能力ネットワークを構築し、東部から西部に至る演算能力の協働調整を実現した。
データインフラを見ると、デジタルの「提供の可能、流通可能、十分な利用の可能、安全確保」が絶えずサポートされている。
デジタルが産業変革をエンパワーメント
41.06ゼタバイト(ZB)、これは過去1年間に中国で生成されたデータの総量で、複雑度の高い国産3Dアニメーション映画「哪吒之魔童閙海(ナーザの魔童大暴れ)」約1300万本分に相当する量だ。データ要素市場は新たな可能性を拡大し続けている。
見渡せば、デジタル化によるスマート鉱山の「無人管理」を実現したことや、気象土壌データによって精密な農作業を実現したことなど、従来型産業から戦略的新興産業と未来産業まで、データによるあらゆる産業へのエンパワーメントが加速し、乗数効果を発揮している。
デジタル化が素晴らしい生活を照らし出す
今や、デジタル化した暮らしが中国社会で不可欠のライフスタイルになってきている。24年以降に打ち出された「効率よく事を成し遂げる」政策に関連した処理件数は累計5100万件を超えた。デジタル文化資源の量が拡大して質が向上した。全国スマート教育公共サービスプラットフォームがバージョンアップ・高度化した。オンライン診療を行うインターネット病院は3300ヶ所を超え、遠隔医療サービスネットワークが全国の全ての地級市(省と県の中間にある行政単位)と県エリアをカバーした。
デジタルの勢いに乗って、中国の豊富なデータ資源や整った産業システムなどの優位性が十分に発揮されており、デジタル中国の建設は明るい見通しがあり、将来が大いに期待できる。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年5月7日
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