中国は高水準の対外開放を揺るぎなく拡大

先ごろ閉幕した第137回中国輸出入商品交易会（広州交易会）には、219の国や地域から延べ28万8000人の海外バイヤーが参加した。会場での輸出成約見込み額は254億4000万ドル（1ドルは約145.9円）に達し、昨春同期の第135回広州交易会と比べて3％増加したほか、多くの指標が過去最高を更新した。これにより、中国が高水準の開放を拡大する中で、各国と大きな発展の機会を共有していることが、はっきりと示された。グローバル化に逆風が吹き、一国主義や保護主義が台頭する中、中国は開放の扉をますます大きく開け放ち、世界経済の成長に貴重な安定性と確実性をもたらしている。（人民日報「鐘声」国際論評）

積極的な輸入拡大は、中国が高水準の対外開放を推進するうえで重要な取り組みだ。中国は貿易黒字を追い求めず、自ら輸入を拡大して貿易の均衡ある発展を促進している。2024年に中国の輸入総額は前年比2.3％増、過去最高の18兆4000億元に達し、16年連続で世界第2位の輸入市場としての地位を維持した。中国国際輸入博覧会、中国輸出入商品交易会、中国国際サービス貿易交易会、中国国際消費財博覧会、中国国際サプライチェーン促進博覧会など国際協力の場の積極的な構築、持続的な「INVEST IN CHINA（投資中国）」ブランド構築、「SHOPPING IN CHINA（購在中国）」キャンペーンの始動、国交のある全ての後発開発途上国の全関税品目に対する関税免除措置の適用など、中国は常に開かれた姿勢で各国企業の発展に広大な空間とチャンスを提供し、中国という超巨大市場を世界の共有する巨大市場にすべく尽力し、責任ある大国としてのコミットメントをはっきりと示している。

高水準の開放拡大という中国の決意が変わることはない。中国にとって、これは明確な立場であり、着実な行動でもある。今年第1四半期（1-3月）に中国で新設された外資系企業の数は1万2603社で、前年同期比で4.3％増加した。中国の外資参入ネガティブリストは、当初の190項目から現在では全国版で29項目、自由貿易試験区版で27項目まで削減され、製造業分野においてはすでに「ゼロ」を実現している。中国はルール、規制、管理、基準などの制度型開放を着実に拡大し、開放をさら広げ、深め続けている。

まさにこうした、中国側による高水準の対外開放のたゆまぬ推進が、中米間の経済・貿易協力の互恵・ウィンウィンの空間を広げてきたのだ。2023年に米国が中国で新設した投資企業は1920社で、実行ベース投資額は前年比52％増の33億6000万ドルに達した。中米間の経済・貿易協力は、米国企業に数多くのビジネスチャンスと利益をもたらしてきた。中国の自主的な開放政策は、米系企業を含む各国の金融機関に恩恵をもたらしており、10社以上の米系保険会社が中国で支社を構え、ゴールドマン・サックス、アメリカン・エキスプレス、バンク・オブ・アメリカ、メットライフなど米国の金融機関はいずれも、中国で優れた投資収益を上げている。

「中国市場の米国企業に対する開放を望む。これは米中両国の共通利益にかなう」とする米国の政治屋がいるが、実際には、中国は米国企業を含む各国企業による対中投資・事業展開への歓迎を繰り返し表明してきた。中国は外資参入関連立法の強化を通じて、貿易と投資の自由化及び円滑化を推進し、市場化・法治化・国際化された一流のビジネス環境を積極的に構築している。過去においても、現在においても、そして将来においても、中国は必然的に外資にとって理想的で、安全かつ成果を得られる投資先である。

米側が、自国企業による対中投資に人為的に「検問」を設け、「国家安全保障」や「米国第一」などの名目で他国に市場開放を要求しながら、自らは保護貿易的措置を強化し続け、グローバルなサプライチェーンを混乱させ、多角的貿易体制を損なうようなことをしないよう望む。互恵的協力こそが中米各自の発展目標の達成に資するのであり、これは両国の共通利益にかない、世界各国の期待にもかなう。（編集NA）

「人民網日本語版」2025年5月12日