関税措置の荒波も中国の発展のリズムは安定して推移
米国の関税措置によって、外部の環境が非常に複雑になっているものの、中国経済は、イノベーション発展を推進しながら好転し、圧力に耐え、安定して推移している。
■イノベーション発展に向かって進む中国経済
湖北省の武漢光谷(武漢東湖新技術開発区)では、約20分で、SiCウェハーのレーザー切断が終わり、その平坦度は5マイクロメートル以内に抑えられている。光谷には、レーザー企業300社以上が集まり、レーザー産業チェーンが構築されている。
浙江省の紹興市柯橋区では、繊維が高級織物や特殊ロープ、人工血管に活用されている。中国全土の約4割のプリント・染色がここで行われ、世界の約4分の1の繊維生地がここで売買されている。
テクノロジーイノベーションというエンジンが日に日に強力になり、伝統産業のアップデートと高度化を牽引し、新興産業が発展・拡大し、未来産業が誕生・成長し、ハイレベルなテクノロジーの成果が続々と誕生し、質の高い発展のために、新しい原動力と新たな強みが作り出されている。
■「開放」を堅持する中国経済
英製薬大手のアストラゼネカは3月、今後5年間に、25億ドル(1ドルは約147.9円)を中国に投資する計画を発表した。そして全世界で6ヶ所目となる「グローバル戦略R&Dセンター」を北京市に設立する計画だ。アストラゼネカのパスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)は「中国は開放拡大を堅持しており、多国籍企業にとっては、理想的で、安全、前途ある投資先となっている」とした。
中国は終始、開放的な姿勢で、各国の企業の発展のための幅広い空間と発展のチャンスを提供している。今年第1四半期(1-3月)、中国全土で新たに設立された外資系企業は前年同期比4.3%増の1万2603社に達した。同期、中国と「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設国との間の輸出入額は5兆2600億元(1元は約20.6円)に達し、中国の貿易全体に占める割合は51.1%だった。このように多様な市場が拡大し続けている。
■ポテンシャルが巨大な中国経済
「労働節(メーデー、5月1日)」5連休中、中国に出入国した外国人は前年同期比43.1%増の延べ111万5000人に達した。外国人観光客は中国で衣類やカバン、アクセサリーなどを「爆買い」しており、その訪問する目的は「観光」から、より現実的な「消費」へと移行している。5月1日から3日までの3日間、インバウンド客の第三者決済・支付宝(アリペイ)を使った消費額は前年同期比180%増に達した。
「労働節」5連休中、中国商務部が重点的にモニタリングしたECプラットフォームのスマート家具系の商品の売上高は前年同期比20%以上増となり、重点的にモニタリングした飲食企業の売上高は同8.7%増に達した。
中国は多種多様なツールが入った「マクロコントロールツールボックス」を有しているほか、安定した発展環境、整備された産業チェーン体系、充分な数のテクノロジー関係者、拡大し続ける国内市場も有し、経済発展の能動性をしっかりとコントロールすることができる。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年5月13日
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