中国、パレスチナ「ナクバの日」を永遠に歴史とするよう二国家解決案の実施推進を呼びかけ

人民網日本語版 2025年05月16日16:14

中国の耿爽国連次席大使は15日、パレスチナの「ナクバ(大惨事)の日」に関する行事に出席し、「中国は『二国家解決案』の実施を推進し、パレスチナ問題の包括的で公正かつ永続的な解決を早期に実現して、パレスチナの『ナクバの日』を永遠に歴史のものとするよう、平和を愛する全ての国々と共に引き続きたゆまず努力していく」と表明した。新華社が伝えた。

耿次席大使は「パレスチナ問題は中東問題の核心であり、中東地域の長期的な平和と安定に関わる問題だ。『二国家解決案』を実施することが、パレスチナ問題の唯一の実行可能な解決策だ。現在最も緊急の課題は、ガザ地区における永続的な停戦を直ちに実現し、人道危機を緩和することだ。イスラエルは安保理と国連総会の決議を履行し、国際司法裁判所の暫定措置命令及び勧告的意見を遵守し、あらゆる軍事攻撃を直ちに停止し、国際法、特に国際人道法に違反する行為を停止し、ガザ地区に対する封鎖を解除し、西岸での入植活動を停止し、入植者による暴力を抑止しなければならない。当事者に対して重要な影響力を持つ大国は、公正かつ客観的な立場を堅持し、ガザ地区の戦火を鎮め、西岸の緊張状態を緩和するために的確な行動を取るべきだ」と指摘。

さらに、「パレスチナ問題において、中国は公正と正義を堅持し、パレスチナの人々が民族の合法的な権利を回復する正義の事業を一貫して揺るぎなく支持し、1967年の国境線を基礎とし、東エルサレムを首都とする、完全な主権を有する独立したパレスチナ国の早期樹立を支持し、その早期の正式な国連加盟を支持している。中国はエジプトとアラブ諸国が共同発起したガザ地区復興・再建計画を支持しており、フランスとサウジアラビアが6月に開催する『二国家解決案』の実施に向けたハイレベル会合が、その実施に新たな弾みをつけることを期待している」と強調した。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年5月16日

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