「世界都市科学技術コミュニケーション能力指数2025」発表 上海が6位
上海交通大学文化イノベーション・青年発展研究院の首席専門家の徐剣教授のチームが17日、上海テクノロジーフェスティバル・科学技術コミュニケーション理論分科会で発表した報告書「世界都市科学技術コミュニケーション能力指数2025」によると、世界40都市の中でニューヨークの科学技術コミュニケーション能力がトップとなり、上海は世界6位、アジア2位にランクイン。「科技日報」が伝えた。
今回の指数は科学イノベーション界の科学技術コミュニケーション、組織的な科学技術コミュニケーション、 市民参加型の科学技術コミュニケーション、接続性供給レベルの4つの一級指標をカバーしており、世界主要都市の科学技術コミュニケーション能力の最新の発展状況を体系的に評価したものだ。同報告書は世界6大陸の40都市をカバーし、事例分析はより代表的なものとなっている。
同報告書によると、ニューヨークは科学イノベーション界の「コミュニケーション能力」、「組織的な(政府、メディアの)科学技術コミュニケーション」、「 市民参加型の科学技術コミュニケーション」の3つの側面で協調的に発展し、各側面で優れた成果を上げた。ロンドンはニューヨークに次ぐ2位で、「科学共同体の活発度」、「科学研究者のコミュニケーション影響力」、「都市の科学技術イノベーションの活力」などが目立って優れていた。ボストンは3位で、「世界トップクラスの大学資源」、「活発な研究環境」、「多様なコミュニケーションルート」によって、世界の科学技術コミュニケーションに重要な貢献を行った。
上海は世界6位、アジアでは東京に次ぐ2位で、「科学技術ミュニケーションのソフトパワー」の著しい向上と急速な台頭を示した。今回の報告書では、「市民のオフライン参加度」、「主要メディアの科学教育コミュニケーション能力」、「科学研究者のコミュニケーション影響力」などの面でとりわけ優れたパフォーマンスを見せた。豊富な「科学教育活動」と力強い「社会動員能力」を通じて、多くの市民の科学技術コミュニケーションへの参加を促した。
上海は科学イノベーション界の科学技術コミュニケーションと組織的な科学技術コミュニケーションでも顕著な進展を遂げた。ここ5年間、上海はトップジャーナルの「サイエンス」、「ネイチャー」、「セル」における論文発表本数で中国全土の29.2%を占め、最先端の科学技術研究分野で極めて強い影響を持つことを十分に示している。こうした成果は学術界に重要な影響を与えただけでなく、上海テクノロジーフェスティバルなど各種の科学技術コミュニケーションイベントを通じて、市民に幅広く紹介され普及していた。
徐氏は、「ある都市のテクノロジーフェスティバルが成功するかどうかは、どれくらいの市民が実際にやって来て、足を止め、参加するかを見なければならない。上海の革新的な探求は世界に独自のモデルを提供している」と強調した。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年5月22日
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