外国来賓が熱く語る「一帯一路」科学技術協力の新たな展望
手を取り合って「一帯一路」(the Belt and Road)科学技術イノベーション共同体の構築、共同建設国の民生福祉の向上、若手科学者の交流プラットフォームの整備……。10日-12日に四川省成都市で開催中の第2回一帯一路科学技術交流大会に出席した外国来賓は、科学技術協力は一帯一路の質の高い発展を推進する強力なエンジンになりつつあるとの考えで一致した。科技日報が伝えた。
アマンディープ・ギル国連事務総長技術特使は大会開幕式に寄せたビデオメッセージの中で、「今大会の主催者のリーダーシップと先見性に敬意を表する。今日の社会に必要なのは単なる科学技術の進歩だけでなく、安定したパートナーシップの構築と実効性ある対話の推進がより重要であり、これにより科学技術の進展がより深く、現実的な意味を持つことを保証することができる」とした。
一帯一路における科学技術協力は国際科学技術協力をより均衡の取れた実りある方向へと積極的に推進しており、より多くの国々と人々が科学技術資源とその成果の恩恵を受けられるようにしている。
タイ王国高等教育・科学・研究・イノベーション省のスパマート・イサラバクディ大臣は、「デジタルシルクロードの建設は、5G通信、ビッグデータ、AIなどの先端技術の共同建設国での実用化を推進し、グローバルサウスの国々に世界の科学技術発展に参加する機会をより多く提供している」と述べた。
中国は国際科学技術協力に積極的に参加し、それを推進しているだけでなく、その中で主導的役割も果たしている。
一帯一路イニシアティブが打ち出された当初から、開放的・包摂的で互恵の理念の実践および民生の改善は、一帯一路共同建設の変わらぬ目標となっている。
中国は2024年11月21日、ブラジル、南アフリカ、アフリカ連合とともに「オープンサイエンス国際協力イニシアティブ」を立ち上げた。手を取り合って開放的で公平・公正、かつ非差別的な世界科学技術発展の環境構築を目指し、世界の科学技術イノベーションの成果がグローバルサウスにより多くもたらされるよう取り組んでいる。
南アフリカ共和国のブレード・ヌジマンデ科学技術・イノベーション大臣は、「この協力は一方的な技術提供ではなく、双方向の互恵的な関係だ。中国は一帯一路共同建設国との協力において、イノベーションの成果を現地のニーズに結びつけており、一帯一路のパートナー国を真に尊重している」と述べた。
取材に応じた複数の大臣からは、「一帯一路科学技術イノベーション行動計画の推進に当たり、中国と共同建設国の間ですでに技術移転センターや若手科学者交流プログラムといった実効性のある協力メカニズムが構築されており、これらは科学技術協力を民生福祉に転化している」との声が上がった。
マレーシアのチャン・リー・カン科学技術イノベーション大臣は、「一帯一路は経済の共同成長を推進する道であるだけでなく、科学技術の進歩と持続可能な開発を推進する広大なプラットフォームでもある。これは開かれた包摂的かつ公平でウィンウィンの科学研究環境の構築を提唱し、世界がイノベーションとデジタル化へ進む中でいかなる国も取り残さないことを目指している」と述べた。
未来を展望すると、一帯一路科学技術協力は見通しが明るい。出席者は大きな期待を寄せており、協力をさらに強化し、食糧・エネルギーの安全保障をともに推進し、AIやグリーンな発展などの分野でさらなるブレイクスルーを達成し、一帯一路科学技術イノベーション共同体の構築に貢献したいと願っている。
カザフスタンのジナラ・シェグロワ科学・高等教育副大臣は、一帯一路共同建設イニシアティブの下で、今後の科学研究協力に大きな期待を寄せている。そして、「一帯一路協力パートナー国とともに技術進歩を推進し、科学的で持続可能、かつ相互尊重に基づいて未来を築き、一帯一路の質の高い発展に新たな展望を描きたい」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年6月12日
注目フォトニュース
関連記事
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn