広西、通関地の優位性を貿易の原動力に ASEAN産フルーツの円滑な流通を支援

人民網日本語版 2025年06月20日15:27

広西壮(チワン)族自治区の通関地の通関円滑化をPRする李碩氏。(写真提供・主催者)

広西壮(チワン)族自治区の通関地の通関円滑化をPRする同自治区商務庁の李碩副庁長。(写真提供・主催者)

6月18日、「ASEAN産の果物、広西に集結 RCEP加盟国の買い物をより便利に素晴らしく」をテーマにした「SHOPPING IN CHINA(購在中国)・広西ステーション」イベントが、「中国・ASEAN特色ある商品集積センター」で始まった。広西壮(チワン)族自治区の商務庁(局)副庁長(副局長)兼通関地弁公室副室長の李碩氏はイベント会場で、広西の通関地の通関円滑化をPRし、中国・ASEANを陸路と水路で結ぶ唯一の省・自治区である広西の通関地ハブとしての優位性を全方位的にアピールした。人民網が伝えた。

李副庁長は、「広西にはASEANにつながる通関地としての独自の優位性があり、通関地での通関手続きは高効率かつ円滑で、ASEAN産フルーツとRCEP(地域的な包括的経済連携)加盟国の優良製品の迅速な通関のニーズに対応することができる」とした上で、選択肢の多さ、通関の迅速さ、サービスの優秀さの3つの注目点について具体的に説明した。

(1)通関地のネットワークが密集し、輸入ルートが多様でスムーズだ。広西には対外的に開放された通関地が計22ヶ所あり、数では全国4位で、輸入果物検査指定場が12ヶ所あり、全国の省(区・市)の中で最も多い。そのうち友誼関通関地は全国最大の陸路の果物輸入通関地の一つであり、ドリアン、マンゴスチン、パイナップルなどのASEAN産フルーツがここから続々と中国に入ってくる。中国に輸入されたドリアン10個のうち7個は友誼関通関地を経由しているという。

(2)通関効率がトップクラスで、生鮮品の保証システムが整っている。広西は通関地に果物輸入業務専用窓口を開設し、農産物の「迅速な通関」のためのグリーンルートを構築し、果物の通関手続きと検査を優先的に行い、到着から通関を終えるまでの時間を短くし、6時間以内の通関の実現を目指している。また「週7日×24時間」の通関予約を実施し、果物の通関の「年中無休」を実現し、果物の鮮度を確保するために努力を重ねている。

(3)サービスレベルが向上し、スマート通関地のエンパワーメントが加速している。広西では現在、中国・ASEAN通関地検査システムの構築が進められており、通関地の果物検査能力が向上している。これにより、フルーツのサンプリングと送付、検査が優先され、「通関地での検査、販売地での検査、迅速な検査」が実現している。国際貿易の「シングルウィンドウ」を活用し、業務手続きのペーパーレス化が実現し、「輸入貨物検疫証明書」の電子化が推進され、果物の通関申請がより円滑になった。また広西は中国・ベトナム国境スマート通関地の建設を加速させており、完成すれば貨物の24時間自動通関が可能となり、果物がいつでも迅速に通関できるようになり、「ASEANの果物を好きなだけ食べられる」ことが実現するよう後押しすることになる。

イベント期間中には、「フルーツ貿易円滑化政策とサービス資源集」が発表され、企業にワンストップ式の政策ナビゲーションと金融支援を提供し、RCEPの枠組内でASEAN産果物の高効率の流通を支援し、地域経済協力をより質の高い新たな発展段階へと引き上げることを目指している。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年6月20日

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