王毅氏がウクライナ危機における中国の立場を説明

人民網日本語版 2025年07月04日14:25

王毅中共中央政治局委員(外交部部長)は3日、ドイツのヴァーデフール外相との共同記者会見で、ウクライナ危機について中国の立場を詳しく説明した。新華社が伝えた。

王氏は「ウクライナ危機は欧州で発生し、世界に影響を及ぼしている。中国の立場は一貫している。それは、和平交渉の促進を堅持し、紛争当事者に殺傷兵器を供与せず、無人機の輸出を含め、軍民両用物資を厳格に管理するというものだ。中国は実効性をもって国際的責任を履行してきただけでなく、ブラジルなどグローバル・サウス諸国と共に国連でウクライナ危機『平和の友』グループを立ち上げ、停戦のためにより大きな力を結集してきた。中国の客観的かつ公正な立場は、国際社会から広く認められている」と指摘。

「俗に『三尺に達する厚い氷は一日の寒気でできたものではない』といわれる。複雑な問題に簡単な解決策はないと習近平国家主席は繰り返し指摘している。現在、当事者の立場には依然大きな溝があるが、戦いを続けるよりも、対話を始めるほうが常に望ましい。いかに情勢が複雑で困難であっても、和平と和解の扉を閉ざしてはならないということを、過去数百年の欧州の歴史は証明している。中国は、各方面がこの目的のために建設的な役割を果たし、包括的で永続的かつ拘束力のある和平合意の実現を後押しし、均衡が取れ、実効性があり、持続可能な欧州の安全保障メカニズムを構築し、欧州の長期的な平和・安定を早期に実現することを歓迎する」と述べた。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年7月4日

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