「半期経済報告」から読み解く中国経済の強靱性・活力・潜在力

人民網日本語版 2025年07月18日16:33

中国の半期経済報告が15日に発表された。速報値で上半期(1-6月)の国内総生産(GDP)は66兆536億元(1元は約20.7円)で、不変価格で計算すると、実質成長率は前年比5.3%増となり、前年同期及び通年をいずれも0.3ポイント上回った。「半期経済報告」から、中国経済の強靱性、活力、潜在力を読み解くことができる。

■強靱性:予想を上回る貿易成長

上半期、中国の輸出入は前年比で2.9%成長した。これは第2四半期(4-6月)に外的要因による大きな衝撃を受けたにもかかわらず達成された数字であり、中国の貿易の強靭性と衝撃耐性の高さを示している。具体的に見ると、第2四半期の輸出入は前年比4.5%増となり、第1四半期を3.2ポイント上回った。特に6月には輸出入ともに増加したうえ、成長率も上昇しており、中国の貿易の段階的好転基調がさらに確たるものになったことがはっきりと示された。

■活力:超大市場

上半期のGDP成長に対する内需の寄与率は68.8%であり、このうち最終消費支出の寄与率は52%で、成長の主たる原動力となった。今年に入り、消費てこ入れ政策の着実な推進に伴い、住民の消費需要が解き放たれ続け、消費市場の活力が徐々に高まっている。市場売上は加速している。上半期の社会消費財小売総額は24兆5458億元で、前年比で5.0%増加。伸び率は第1四半期(1-3月)を0.4ポイント上回った。サービス消費も好転しつつある。上半期のサービス小売額は前年比で5.3%増加し、伸び率は第1四半期を0.3ポイント上回った。投資構造も持続的に改善している。上半期の固定資産投資額は24兆9000億元で、名目成長率は2.8%。物価変動を除いた実質成長率は5.3%で、前年通年を0.5ポイント上回り、ほぼ安定を維持した。

■潜在力:新興の原動力の蓄積が加速

今年に入り、数多くの技術革新成果が現れており、中国の「新たな質の生産力」の育成・成長が加速している。高速鉄道が世界最速の時速450キロメートルを記録し、世界最大の出力を誇るダイレクトドライブ型浮体式風力発電機がラインオフするなど、数々の「世界一」によって、中国の技術革新における重大なブレイクスルーがはっきりと示された。1月から5月までの中国の有効特許出願件数は500万件近くに達し、12.8%増加した。最近では、世界経済の成長見通しを世界銀行が0.4ポイント、経済協力開発機構(OECD)が0.2ポイント下方修正する一方で、中国経済の成長見通しについては全般的に安定を維持。ドイツ銀行、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスなど国際投資銀行も、中国経済の成長見通しを相次いで上方修正した。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年7月18日

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