3つの「初突破」から見る中国の貿易の強靭性と活力

人民網日本語版 2025年07月23日09:34

輸出総額が上半期(1-6月)で初めて13兆元(1元は約20.4円)を突破し、前年同期比7.2%増を達成。輸出入実績のある貿易企業数が上半期で初めて60万社を突破し、62万8000社に到達。民間企業の輸出入総額が上半期で初めて12兆元を突破。今年上半期、中国は貿易で3つの「初突破」を実現し、圧力の中でも前進する強靭性を示した。

■輸出入総額の増加――協同と共進によって強大な力を結集

中国の輸出入総額は、すでに9四半期連続で10兆元を上回った。特に6月に入ってからは、輸出入、輸出、輸入の3指標全てがプラス成長を実現したうえ、増加率も回復している。6月の輸出入総額は3兆8500億元で、前年比で5.2%増加し、月次としては過去2番目の高水準となった。

貿易の盛んな省は、貿易の安定化の基盤だ。上半期、広東省、江蘇省、浙江省、上海市、山東省の5省(直轄市)の輸出入額の合計は全国の輸出入総額の64.1%を占め、前年比で全国平均を1.9ポイント上回る同4.8%増加し、中国全体の成長を3ポイント押し上げた。なかでも山東省は1兆7300億元で同6.8%増と最も高い成長率を記録し、全国平均を3.9ポイント上回り、中国全体の増加分の20%近くを占めた。

■質の向上――継続的なイノベーションによって築かれた製品優位性

ハイテク製品の輸出は9.2%増加し、9ヶ月連続で成長を維持した。このうち、中国独自ブランドの割合は32.4%に達している。産業用ロボットの輸出市場シェアは世界第2位に浮上し、輸出は61.5%増加。リチウム電池や風力発電機の輸出もいずれも2割を超える伸びを見せた。上半期を通じて、中国の輸出製品はイノベーションの色合いを一層鮮明にした。

上半期、中国の電子機器製品の輸出は9.5%増加の7兆8000億元に達し、輸出総額の60%を占めた。その中でも、新たな質の生産力と密接に関係するハイエンド機器は2割以上の増加となり、グリーン・低炭素を象徴する「新三種の神器」(電気自動車、リチウム電池、太陽電池)製品は12.7%増加した。グローバル産業チェーン・バリューチェーンの中・上位層へと進出する中国のスマート製品が増えてきている。

■変化への対処――多様な市場を開拓してきた成果

一国主義や保護主義を前に、中国は「友達の輪」を絶えず拡大し、経済・貿易協力の絆を強め、外部環境の急激な変化に共同で対処してきた。

貿易パートナーはますます多様化している。上半期、中国は190以上の国・地域との輸出入額が増加し、貿易総額が500億元を超えるパートナー数は61ヶ国(地域)に達し、前年同期より5ヶ国(地域)増加した。EU、日本、英国といった伝統的市場との貿易が増加すると同時に、新興市場がより多くの増加分をもたらした。上半期、「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設国との輸出入額は4.7%増加の11兆2900億元に達し、輸出入総額に占める割合は前年同期比0.9ポイント上昇の51.8%となった。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年7月23日

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