対GDP比率がさらに上昇 「三新経済」の成長加速が意味するもの
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国家統計局は7月31日、2024年における中国の「三新経済」(新産業・新業態・新ビジネスモデルによる経済活動)の生産額(付加価値ベース)が24兆2908億元(1元は約20.9円)に達したと発表した。前年比では6.7%増で、同時期の国内総生産(GDP)の名目成長率を2.5ポイント上回った。GDPに占める割合は18.01%で、前年比0.43ポイント上昇した。
中国は2018年から「三新経済」の生産額(付加価値ベース)を正式に発表し始めた。近年この数値は年々上昇し、2022年には初めて20兆元を突破した。「三新経済」がGDPに占める割合も年々上昇しており、2017年の15.7%から2018年には16%超、2020年には17%超、そして2024年には18%超となった。これは何を物語っているのか。「三新経済」はどのような潜在力とチャンスを秘めているのか。
国家発展改革委員会国家情報センターの魏琪嘉研究員は「『三新経済』の占める割合が年々上昇していることは、経済システムの内部構造の最適化が加速しており、需要が加速度的に増加し、供給と需要のマッチング精度も高まっていることを十分に物語っている。新産業の発展は、より多くの経済成長源をもたらしている。新業態の成熟と整備は、新産業の持続可能な発展のためにより広大な市場空間をもたらしている。新ビジネスモデルは、新産業・新業態の活性化において重要な牽引力・推進力となっている。『三新経済』は、産業のモデル転換と高度化の促進において、模範的・牽引的役割を果たしている。その一方で、消費者により多くの消費シーンと選択肢を提供すると同時に、製品やサービスの供給内容も豊富にしている。この他、『三新経済』は様々な新技術のたゆまぬ世代交代・高度化の実験場であり、実際に行われる場でもある。これは、技術の応用シーンを豊かにし、技術開発と実際の生産・生活ニーズとの適合性を高めるうえでプラスになる」と指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年8月1日
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