傅聡国連大使、国際法に基づく国際海洋秩序の維持を呼びかける

人民網日本語版 2025年08月13日16:02

中国の傅聡国連大使は11日、海上安全保障問題をめぐる国連安保理のハイレベル公開討論で発言し、国際法に基づく国際海洋秩序の維持を呼びかけた。新華社が伝えた。

傅大使は「国連海洋法条約は海洋分野における包括的な法的文書であり、他の国際条約や国際慣習法と共に、現代の海洋秩序を支える柱となっている。国際法に基づく国際海洋秩序を揺るぎなく守り、国連海洋法条約を完全かつ正確に善意をもって解釈・適用して、選択的適用やダブルスタンダードを根絶する必要がある。危機時の意思疎通を十全なものにし、地域協力を強化し、紛争の平和的解決に尽力する必要がある。歴史が残した海上の領土や権益をめぐる争いは、直接の当事者間の友好的協議によって解決されるべきだ。真の多国間主義を堅持し、国連の積極的な役割を支持し、海洋環境保護、気候変動、海面上昇といった課題に共同で対処する必要がある」と指摘。

「人類の住む青い地球は、海洋によって隔てられた孤立した島々ではなく、海洋によって結ばれた運命共同体である。発展途上の海洋大国として、中国は国連海洋法条約の義務を積極的に履行し、グローバルな海洋ガバナンスのプロセスに建設的に関与し、『国連公海等生物多様性協定(BBNJ協定)』に率先して署名し、その批准を積極的に進めている。中国は、海洋航路測量、海上ナビゲーション、気象予報、衛星通信、安全保障、医療支援などの海上公共財を国際社会に提供し続けており、これまでにアデン湾・ソマリア海域に計47次にわたって護衛艦隊を派遣してきた。中国は積極的に対話と交渉を通じて海洋をめぐる意見の相違を解決し、地域諸国と共に海上の平和と安定を維持している。中国は引き続き国際社会と共に、海洋運命共同体構築のためにたゆまず努力していく」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年8月13日

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