世界初!IAEA核融合研究・訓練協力センターが中国に設立

人民網日本語版 2025年10月15日13:35

国際原子力機関(IAEA)による世界初の核融合エネルギー研究・訓練協力センターが中国四川省成都市に設立された。これは、中国の核融合エネルギー分野における国際的地位と影響力が大きく向上したことを示しており、成都が世界的な核融合エネルギーイノベーション先進地を構築し、制御核融合の商業化プロセスを推進するための原動力となる。新華社が伝えた。

この情報は14日、成都市で開催中の「第2回世界フュージョンエネルギー(核融合エネルギー)グループ(WFEG)閣僚級会議・第30回国際原子能機関核融合エネルギー会議」への取材で分かった。

国家原子力機関の単忠徳主任は、「中国は核融合エネルギーの発展を非常に重視しており、すでに複数のビッグサイエンス装置を建設済みで、現在産学研の深い融合と国際協力を積極的に推進している」と述べた。

核融合エネルギーは、人類による原子力の平和利用における重要な発展方向であり、核分裂エネルギーと比べてエネルギー密度が高く、原料資源が豊富で、放射能汚染が少なく、固有の安全性が高いといった顕著な利点を持ち、将来のクリーンエネルギーの重要な発展方向の一つだ。

単氏はさらに、「中国はIAEAや国際熱核融合実験炉(ITER)機構、各国と連携し、世界のエネルギーイノベーションと持続可能な開発を推進し、人と自然の調和ある共生を促し、クリーンで美しく持続可能な世界の実現に向けて、中国の知恵と中国発のソリューションを積極的に貢献し、核融合エネルギーを人類により良く恩恵をもたらすようにする」と語った。

WFEGは、IAEAが2023年10月に立ち上げた国際組織であり、国際的なコンセンサスを強化し、各国の原子力科学技術産業界および官民機関による投資拡大を推進し、核融合エネルギーの工学実証および商業化プロセスを加速させることを目的としている。第2回閣僚級会議では「核融合エネルギービジョン2025」報告書が発表され、「世界核融合エネルギーグループ閣僚級会議成都宣言」が採択された。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年10月15日

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