第10回世界媽祖文化フォーラム、福建省莆田市で開催へ
第10回世界媽祖文化フォーラムの記者会見が19日、人民網で開かれた。福建省人民政府の江爾雄副省長が組織委員会を代表し、その主な内容と準備の進捗について紹介した。また、福建省莆田市委員会の付朝陽書記、自然資源部(省)海洋戦略計画・経済司の孟慶塁副司長、中国社会科学院科研局の陳俊乾副局長らが会見に出席し、質問に答えた。人民網が伝えた。

記者会見の様子(撮影・李唯一)。
江副省長は、「媽祖文化は中華の優秀な伝統文化の重要な構成部分だ。第10回世界媽祖文化フォーラムは媽祖文化という全人類に共通する精神の富を通じて、各文明間の対話と相互理解を促進し、世界の平和と発展を促すために中国の知恵で貢献していく」とした。
情報によると、世界媽祖文化フォーラムは国や地域を跨ぐ総合性文化フォーラムで、2016年に認可を得て開催された。第10回は10月31日から11月2日にかけて福建省莆田市で開催される。文化・観光部、自然資源部、中国社会科学院、澳門(マカオ)特別行政区政府、福建省人民政府が共催する。今回は初めてアジア、欧州、オセアニア、南米、アフリカの5大陸に11ヶ所の中国国内外サブ会場を設置。媽祖文化の世界的な伝播力を活き活きと示し、地域性イベントから世界的な文明の対話の場への高度化を実現する。会期中には同時に第27回湄洲媽祖文化観光フェスティバルが開催される。国家級無形文化遺産の媽祖祭典、湄洲女性髪結い技術の実演、莆田の特色ある無形文化遺産展示などを行う。3日間(夜間イベントは2日間)にわたり、媽祖巡行民俗イベントを催し、文化・民俗・観光の相互エンパワーメントおよび促進を促す。
同フォーラムではさらに海洋衛星「媽祖」号の命名式や、媽祖文化広報大使就任式が開かれ、「世界媽祖文化伝承発揚年間報告書」や「湄洲宣言」の発表を予定している。そのほかにも閩台媽祖文化交流フォーラム、媽祖文化青年交流フォーラムならびに世界「Z世代」対話媽祖イベント、媽祖大愛平和フォーラムならびに第11回国際媽祖文化学術シンポジウム、媽祖文化伝播・海上シルクロードフォーラムなどの8大専門テーマサブフォーラムが開催される。イベントと同時に、プロジェクトPR・契約、成果写真展、クリエイティブ展、特色民俗実演などの多くの関連イベントも催される。同フォーラムの会期中に初めて発表される両岸融合コミュニティは注目に値する。台湾同胞の莆田での勤務や生活に向け、優れた環境を整え、両岸融合発展をより良く促進することを目指している。
媽祖(林黙)は西暦960年に莆田に生まれ、西暦987年に弱冠28歳で漁師を救助するため命を落とした。後世ではその「立徳、行善、大愛」を敬い、「媽祖」と呼ばれるようになった。「媽祖信仰」は2009年にユネスコの無形文化遺産に登録され、中国初の信仰類世界遺産となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年10月20日
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