歴史をベースに文化に活力を注ぎ込む深センの「南頭古城」

人民網日本語版 2025年09月26日08:22
歴史をベースに文化に活力を注ぎ込む深センの「南頭古城」
「南頭古城」を散策する人民網の取材チーム(撮影・王星)。

深セン市南山区の「南頭古城」は1700年近い歴史を誇り、「深セン・香港特区の歴史文化のルーツ」や「広東省東部で初めて行政の中心となった場所、香港・澳門(マカオ)特区のルーツ」と言われている。近年の再開発とリニューアルを通して、「南頭古城」はすでに歴史を基盤とし、多様な文化が溶け込む創意溢れる街並みになっている。人民網の取材チームは今月18日、「南頭古城」を訪問して、スタイリッシュな要素と伝統的な要素が「化学反応」を起こし、コラボレーションする、「南頭古城」を取材した。人民網が伝えた。

粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)における、文化的新ランドマークとなっている「南頭古城」の城壁の石や、関帝を祀る廟「関帝廟」の古風で素朴な形や造りは歴史の重みが感じられ、逸品を集めた文化財展の展示物や牌匾故事館に展示されている看板の文字からは歴史の鼓動が聞こえる。また、クリエイティブデザインスタジオの斬新なコンセプトと、オシャレな店舗の新鮮味あふれる業態がコラボレーションし、現代の人々の生活から溢れ出ている活力を感じさせてくれる。

「南頭古城」の企画責任者・鄧奧賽氏は人民網の取材に対して、「古城の再開発の過程では、『以前の状態に戻すように修復する』というスタイルを採用し、花の刺繍を作成するかのように、丁寧な再開発のコンセプトを徹底した。中国国内外から来た観光客は『南頭古城』で、1千年の歴史に触れることができるほか、深センの改革開放(1978年)後約40年間の発展の物語を紐解くこともできる」とした。

今年8月、「南頭古城」はリニューアル5周年を迎えた。鄧氏は、「古城は今後、グローバル化を視野に入れて、再開発を進め、引き続き中国伝統文化を積極的に取り入れ、文化と観光産業の踏み込んだ融合をさらに促進させていく計画だ。また、人的・文化的視野を原動力とし、都市の奥深い『文化の貯水池』を武器に、都市の代名詞を前面に押し出し、市民と観光客のレジャー、文化的生活をさらに充実させていく」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年9月26日

注目フォトニュース

関連記事