【素敵な伝統を探す旅】重陽節
人民網日本語版 2025年10月29日08:27
10月29日は、「重陽節」(旧暦9月9日)。「素敵な伝統を探す旅」シリーズでは今回、美味しいものに目がないKukuが、重陽節に食べる素敵な思いが込められた米粉の蒸しケーキ「重陽糕」を紹介する。
古代中国の書物で五経の一つ「易経」では、「九」は「陽数(奇数)」とされ、「九」が「重」なる「九月九日」は「重陽」と呼ばれている。昔の人は、「九九重陽」はめでたい日と考えていた。
重陽節の日に「重陽糕」を食べることは、重要な伝統の1つ。9月になると、穀物が収穫期を迎え、昔の人々は、収穫したばかりのキビなど、初物を食べた。「重陽糕」はもともと、9月に「初物」として食べられていた。伝統的な「重陽糕」には、様々な作り方があり、もち米の粉とうるち米の粉を混ぜて作られることが多い。また中国語の「糕」は「高」と発音が同じため、成長、向上、進歩、昇進といった意味がそこに込められている。
重陽節は秋が深まり、菊の花が見頃となる頃に到来するため、「菊花酒」も欠かせない。前漢の逸話を集めた書物「西京雑記」には、昔の人が菊の花や茎、葉、それにキビを使って酒を造り、翌年の「重陽節」の日に飲んだと記載されている。昔の人々は、重陽節に「菊花酒」を飲むと、長生きできると考えていた。

また重陽節の伝統的な風習としては、高い所に登って遠くを眺めたり、菊の花を観賞したり、グミの実を髪に飾ったりすることが現在まで続けられている。
重陽節は現在、中国において「老人節(高齢者の日)」にもなっている。重陽節には高齢者を敬い、全ての高齢者が幸せに、健やかに、長生きできることを願おう。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年10月29日
注目フォトニュース
関連記事
このウェブサイトの著作権は人民網にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn








