「三空母時代」に突入した中国 「福建」就役を専門家が解説
中国にとって3隻目の空母、電磁式カタパルトを搭載した初の空母である「福建」の就役・授旗式が5日、海南省三亜市の某軍港で行われた。「福建」の就役は、中国海軍のモデル転換と整備にとって一里塚的意義を持つ。軍事専門家の張軍社氏は「『福建』が就役の時点で戦闘力を備えていることは、中国の総合的国力のさらなる強化と科学技術水準の不断の向上を示すものだ」と指摘する。中国新聞社が伝えた。
今年9月の報道では、すでに艦載機「殲-35」「殲-15T」「空警-600」が「福建」艦上での初のカタパルト発着艦訓練を完了しており、「福建」が電磁式カタパルト射出・回収能力を備えていることが示された。張氏は「これは、中国がすでに電磁式カタパルトという複雑な航空機発進システムを完全に掌握し、成熟した運用が可能となったことを示していると同時に、ハイテク装備を操る中国海軍将兵の能力と水準が絶えず向上していることも示している」と指摘。
さらに張氏は「この3機種の艦載機によるカタパルト発着艦訓練の成功により、中国海軍の空母は制空・制海・早期警戒・電子戦・対潜能力を備える中核的艦載機システム、すなわち『空母の5つの機能』をほぼ整えた。攻撃力はより強化され、対処速度も上がった。『福建』は就役の時点で戦闘力を備えており、総合的な作戦能力が顕著に高まった」とした。
「福建」の就役により、中国は「三空母時代」に突入した。これは中国海軍の発展にとって何を意味するか。張氏は「中国海軍の遠洋防衛作戦能力、特に遠洋での独立作戦・生存能力がさらに強化される。将来、三空母による編隊作戦を実施し、艦載機の出動数が増え、防空網の範囲が拡大し、後方支援・掩護継続能力が強化されることで、中国海軍の遠洋における攻防・生存能力が一段と高まることが予想される」との見方を示した。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年11月10日
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