中露が戦略安全保障協議開催

人民網日本語版 2025年12月03日14:31

王毅中共中央政治局委員(中央外事活動委員会弁公室主任)は2日、ロシア・モスクワで同国のショイグ安全保障会議書記と第20回中露戦略安全保障協議を行った。両者は、両国の戦略安全保障上の利益に関わる重大な問題について包括的で踏み込んだ意思疎通を行い、新たな共通認識に達し、戦略的相互信頼を深めた。また、戦略安全保障分野における両国首脳間の重要な共通認識を全力で実行に移し、両国間の戦略協力をより高い質へと押し上げていくことで一致した。新華社が伝えた。

王氏は「中露戦略安全保障協議制度は、両国にとって国際安全保障と戦略的安定性に関わる重大な問題について踏み込んだ意思疎通を行う重要なチャンネルであり、核心的利益を守るために戦略的協調を進める重要な場でもある。この制度は設置以来20年間、両国首脳間の重要な共通認識の実行、両国の戦略的意思決定への寄与、両国間の政治的相互信頼の増進に積極的に寄与し、重要な役割を果たしてきた。現在の情勢下において、この制度の価値と意義は一層際立っており、両国は引き続きその役割を十分に発揮し、戦略的な意思疎通と協力を強化し、外部からの挑戦に共同で対処していく必要がある」とした。

両者は、日本に関する問題について戦略的方向性をすり合わせ、高度な共通認識に達した。両者は、命と鮮血をもって勝ち取った第二次世界大戦の勝利の成果を断固として守り、植民地支配と侵略の歴史を覆そうとするいかなる誤った言動も断固として排除し、ファシズムや日本軍国主義の復活の企てに断固として反撃し、大国として、国連安保理常任理事国として中露に共通する責任を引き受け、世界の平和と安全を守り、歴史の真実と国際的な正義を守っていくことで一致した。

また、ウクライナ危機についても踏み込んだ意見交換を行った。ショイグ氏は、ロシア側の立場と考慮を説明し、和平を支持する中国の努力を高く評価。また、ロシアは十分な能力と確固たる意志を有し、戦略目標を達成し、危機の根本的原因を取り除くべく尽力していると表明した。王氏は、中国側の一貫した立場を詳しく述べ、中国は和平実現に資するあらゆる努力を支持し、包括的かつ恒久的な和平合意の達成を支持しており、これに関してロシア側と戦略的な意思疎通を継続していくと表明した。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年12月3日

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