中国、6分野のリサーチフロント活況度指数が世界1位に

人民網日本語版 2025年12月04日14:19

中国科学院科技戦略諮問研究院(以下、「戦略諮問院」)、中国科学院文献情報センター、クラリベイト・アナリティクスは3日、北京で2025研究フロンティアの発表会・シンポジウムを共同開催した。会議では「2025研究フロンティア」報告書と「2025リサーチフロント活況度指数」報告書が発表された。

報告書によると、11の主要学科分野における総合的パフォーマンスでは、米国が1位を維持し、半数の研究フロンティアでトップとなった。中国は2位を堅持し、4割超の研究フロンティアで1位を占めた。英国、ドイツ、カナダが3位から5位に続いた。

「2025研究フロンティア」は、ESIデータベースに収録される1万3318の研究フロンティアを基礎に、農業科学、植物学・動物学、エコロジー・環境科学、地球科学、臨床医学、生物科学、化学・材料科学、物理学、天文学・天体物理学、数学、情報科学、経済学、心理学およびその他の社会科学など11の高度に統合されたビッグサイエンス分野から、110のホットなフロンティアと18の新興フロンティアを選定し、関連分野の発展動向を客観的に示した。

「2025リサーチフロント活況度指数」は、「2025研究フロンティア」をもとに、中国、米国、英国、ドイツ、カナダなどがこれらフロンティアで示した成果を評価した。11のビッグサイエンス分野・128の研究フロンティアのうち、米国が活況度指数1位のフロンティアは64件(全体の50%)、中国は52件(40.6%)、ドイツは3件だった。

戦略諮問院戦略情報研究所の楊帆副所長は、「中国は6分野でリサーチフロント活況度指数が世界1位となり、米国は5分野で1位だった。両国が全分野の最高得点を独占した。中国は、農業科学・植物学・動物学、エコロジー・環境科学、化学・材料科学、物理学、情報科学、経済学・心理学・その他の社会科学の分野で1位となった。これらの分野の研究基盤が強固であり、先端研究が活発で、学術的影響力が顕著であることを示している」と語った。

楊氏はさらに、「中国は地球科学、生物科学、数学の分野で2位につけ、全体的な進展が顕著だ。臨床医学と天文学・天体物理学の分野では向上が続き、すでに世界トップ5に入っている。全体として、米国は依然として最も活発な国であり、中国は2位を維持しつつ、その差は縮まり続けている」と説明。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年12月4日

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