世界初のサーモン養殖船「蘇海1号」が稚魚投入を開始

人民網日本語版 2025年12月24日10:54

世界初のサーモン養殖船「蘇海1号」が23日、江蘇省連雲港市贛楡区で初めてサーモンの稚魚を投入し、深海・遠洋での養殖をまもなく開始する。厳格な選別を経た初回分のサーモン稚魚は、搬送用コンテナと専用パイプを通じて、陸上から「蘇海1号」の船倉へと移送された。中央テレビニュースが伝えた。

「蘇海1号」は全長249.8メートル、養殖水量は8万3000立方メートルに達し、15の密閉式養殖区画を備える。安定運用後は、年間8000トン超のサーモン養殖量が見込まれる。従来の固定式いけすによる「天候任せ」の制約から脱却し、自律航行能力を生かして良好な海域を選択し養殖を行う。設備が新鮮な海水を取り込み、養殖区画内の魚類の成長ニーズを満たすことで、魚に合わせて移動し、海を選んで養殖するという方式を実現する。台風などの自然災害を効果的に回避しつつ、精密管理とスマート制御により、安定・安全・制御可能な成長環境を整える。

船内には即時加工システムと鮮度保持技術設備が設置され、漁獲から消費までの高効率な鮮度保証体制が構築されており、「船岸連動」モデルにより、海から市場までの「ラストワンマイル」を解消する。

40万尾のサーモン稚魚の投入を終えた後、「蘇海1号」は深海・遠洋海域へ向かい、大規模な養殖・生産段階に入る。これらのサーモンは来夏に出荷期を迎える見込みだ。「蘇海1号」の稼働により、国内におけるサーモン自給率が効果的に向上することになる。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年12月24日

注目フォトニュース

関連記事