上海市民が「空飛ぶタクシー」体験に行列
「パパ、これドローンなの? 乗って飛べるの? 本当にパイロットいないの?」。上海海昌海洋公園で10日に開かれた「2026低空飛行体験シーズン」中国巡回展示の会場では、多くの親子連れが早くから展示エリアに列を作り、子どもたちは黄色の電動垂直離着陸機(eVTOL=Electric Vertical Take-off and Landing、通称「空飛ぶタクシー」)を指さしながら、好奇心いっぱいに質問を投げかけていた。中国新聞網が伝えた。
政策と市場という両輪推進により、低空経済(低空域飛行活動による経済形態)は構想段階から現実へと歩みを進めている。この日、零重力飛機工業(合肥)有限公司と祥源通航航空発展(上海)有限公司が共同主催する「2026低空飛行体験シーズン」中国巡回展示が上海で正式に開幕した。会場に設けられたeVTOL展示エリアやキャビン体験コーナーでは、市民がこの新型航空機に間近で触れ、さらには実際に座席に座ることで、未来の移動手段を直感的に体感できるようになっている。
主催者側によると、2日間にわたるイベントでは、紙飛行機を折って願い事を書く企画やスタンプラリー、キャビン体験など複数のインタラクティブ企画を用意し、幅広い年齢層の参加者が集まった。中でもキャビン体験は最も人気が高く、会場には絶えず行列ができていた。担当者は、「eVTOLを工場や実験室から市民の日常生活圏へと近づけることが、今回の企画の狙いだ。このような体験型で親しみやすい科学教育イベントを通じて、難解な技術を身近に感じてもらい、子どもたちに航空技術の魅力を直感的に伝えたい」と語る。

上海海昌海洋公園で「空飛ぶタクシー」を体験する子ども。画像提供:主催者
体験を終えたばかりの父親は、「機内に入ってまず感じたのは、視界の広さだ。270度のパノラマ窓からまるで空を飛んでいるかのような感覚だった。朝、楊浦区からわざわざ子どもを連れて来たのは、未来技術を見たかったからだ。これまでは遠い存在のハイテクだと思っていたが、実際に座って体験できたのは、子どもにとっても非常に貴重な経験になったと思う」と話す。
零重力飛機工業のZG-ONE「鵲飛」航空機は、機体全体に対応した射出型パラシュートと5分間の急速バッテリー交換技術を搭載し、安全性とユーザー体験の面で顕著な優位性を持つ。同社の現場スタッフは、「専門的すぎる技術用語はあえて避け、直感的な体験と分かりやすい言葉で、eVTOLの安全性や環境性能、将来の応用シーンを理解してもらうことを重視した。技術は高嶺の花であってはならず、日常生活の中に入っていくべきだ」と説明。
2026年は業界において、低空経済が「概念実証」から「大規模運用」へと移行する重要な年と位置づけられている。世界的に見ても、低空経済は急速な発展期を迎えている。祥源通航の関係責任者は、「観光地でのeVTOL活用は、その始まりにすぎない。新エネルギー車と同様、破壊的技術が普及する初期段階では、社会的認知と教育のプロセスが不可欠だ。今回のイベントを通じて、新技術への信頼と受容性を築いていきたい」と述べる。(編集YF)
「人民網日本語版」2026年1月12日
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