中国、世界初の包括的炭素排出算定システムを発表

人民網日本語版 2026年04月09日14:00

生産側・消費側および自然由来を網羅する世界初の包括的炭素排出算定システム「磐石・禹衡炭素算定大規模言語モデル(LLM)」1.0版が4月8日、上海で発表された。これは、中国が世界の炭素排出算定分野で新たな進展を遂げたことを示している。新華社が伝えた。

中国科学院上海高等研究院の副院長である魏偉氏は、「『磐石・禹衡』は、中国科学院が主導して開発した『磐石科学基礎LLM』を基盤とし、技術アーキテクチャにおいてデータ・アルゴリズム・演算能力の三層支援体系を構築している。生産過程における炭素フローの追跡、越境貿易に伴う炭素移転の遡及分析および炭素排出の空間スケール分布の追跡に基づき、社会―空間次元を包含する高精度の炭素ホログラフィックマップを構築した。同時に、応用ニーズに応じて、内外連携型で多次元をカバーするデータセット体系も整備している」と説明。

応用シナリオはLLMの価値を示す鍵となる。現在、「磐石・禹衡」モデルのサービスインターフェースでは、320億パラメータ規模の特化型LLMとインテリジェントデータベースの対話インターフェースおよびプログラミングインターフェースを提供しており、特定機能を持つ5つのAIエージェントを開発している。これにより、産業システムプロセスのデジタルシミュレーションと最適化、貿易に伴う炭素移転の算定、ライフサイクル評価、自然由来排出の算定、不確実性分析などをそれぞれ実現できる。

現在、「磐石・禹衡炭素算定LLM」に基づき、国別レベルの高精度な炭素ホログラフィックマップの初期構築が完了している。2022年を例にすると、科学的かつ公正な新たな算定体系の下で、中国、米国、日本の温室効果ガス排出量は、従来の国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の生産側算定結果と比べ、それぞれ-17.7%、+15.2%、+7.2%に調整された。また、LLMはEUの炭素国境調整メカニズム(CBAM)のデフォルト排出係数が、中国製品の排出係数を体系的に過大評価していることを明らかにした。さらに、中国のグリーン製品が世界の排出削減に果たす貢献も精緻に算定している。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年4月9日

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