W杯2026開幕控え、義烏にグッズ注文が殺到
あと1ヶ月足らずで、米国・カナダ・メキシコ3ヶ国共催のFIFAワールドカップ2026が開幕する。開幕を前に、「世界のスーパーマーケット」の異名を取る中国浙江省の義烏市もまた、しばしば検索トレンド入りするようになった。

2002年に日本と韓国が共同開催したW杯から2022年に中東のカタールで行われたW杯に至る歴代大会だけでなく、まもなく開催される北米3ヶ国共催W杯に至るまで、熱く盛り上がる数々のシーンには常に義烏で製造されたイベント関連グッズの姿がある。
義烏にグッズの注文が殺到するのはなぜか。

■「話題をキャッチしてニーズに対応する」市場の反応の速さ

少し前、つばの部分が日差しを遮る手のデザインになったサンバイザーがネットで話題になり、ネットユーザーから「片手バイザー」と名付けられた。すると、誰も予想しなかったことが起こった。この帽子が午前中にネット中で話題になると、義烏の企業が午後にはサンプルを完成させて量産をスタート。それだけでなく、「両手バイザー」や、「蘭花指」という中国伝統劇の女性の美しい指の仕草を模した「蘭花指バイザー」などのバリエーションも次々に開発し、その日のうちに海外に出荷したのだ。

■「30分で川上から川下までそろう」緊密な産業チェーン

「片手バイザー」の場合、義烏の企業はデザイン画からサンプル作成まで、義烏から出ることなく市内ですべてのパーツを調達することができ、パッケージ用のタグさえその日のうちに製造現場に届けられた。
こうした市外に出なくても完結する緊密な産業チェーンにより、義烏では「午前中に話題をキャッチし、午後にサンプルを作成する」のが当たり前のことになっている。
■一歩先んじて正確な市場配置をする優れた嗅覚
別の地域がW杯の開催を控えて注文が来るのを待っている間に、義烏の企業は早々と準備を始め、歴代W杯での売れ筋商品を確認し、サッカーファンの嗜好を分析し、人気チームのグッズ需要を予測する。さらに米国・カナダ・メキシコの夏の暑さも踏まえて、暑さ対策をしながら応援できるグッズや屋外で応援するファンのためのファッショングッズなども取りそろえている。
■世界への輸送コストを抑えることのできる確かな物流スピード

義烏とスペイン・マドリードを結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」の「義新欧号」の運行や、寧波舟山港に隣接するという地理的優位性により、義烏は海・陸・空を全てカバーするグローバル物流ネットワークを構築している。

この物流網により、製造したW杯グッズを工場でトラックに積み込めば、20日あまりで欧州の競技場へ届けることができ、アメリカ大陸や中東へも確実に届けることのできる成熟した専用ルートがある。
その背景には、より高いレベルへの移行に対する義烏の強い意欲がある。義烏は低レベルの受託加工から脱却し、イノベーションと知的財産権の重視へと転じた。
現在では、義烏は低価格・低品質の相手先ブランド名製造(OEM)の地という古いレッテルを早々と外し、旗やラッパといった単純な製品だけを作るのではなく、絶えずアップデートしながら、クリエイティブグッズやスマート応援グッズ、環境保護に配慮したオーダー製品などを作っている。こうして、メイド・イン・義烏の付加価値は大幅な向上を遂げたのだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年5月18日
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