世界最大規模の洋上変換所「海風の心」が出航

人民網日本語版 2026年05月28日13:44

世界最大規模の洋上変換所「海風の心」が5月27日、江蘇省南通市の振華埠頭から正式に出航し、広東省陽江沖での洋上据え付けに向かったことが、中国長江三峡集団有限公司(三峡集団)への取材で分かった。海風の心は、世界最高電圧級かつ最大送電容量を持つ洋上風力発電用のフレキシブル直流変換所であり、その出航と据え付けは、中国の洋上風力発電が超高圧直流送電時代へ突入したことを示しており、深海域風力発電開発に向けた標準化・複製可能な技術ソリューションを提供している。科技日報が伝えた。

海風の心は、三峡陽江青洲第5・第7期洋上風力発電所の変換所で、全長85.5メートル、幅82.5メートル、高さ44メートル、平面面積は標準サッカー場1面分に相当し、高さは約15階建て住宅に匹敵する。総重量は約2万5000トンに達する。その内部には電気設備、空調・換気、防火設備など多数の精密機器が統合されており、洋上特有の高塩分霧や高湿度といった過酷な環境条件に対応するため、プロジェクトチームは設備の強化改良を実施し、耐腐食・耐震設計を採用することで、深海域での長期にわたる安定した発電ニーズに適応させている。

洋上風力発電は陸地から遠く離れているため、発電した電力をいかに効率的かつ安定的に陸上へ送電するかが、深海域開発における重要課題となっている。海風の心は洋上風力発電所全体の「心臓」に相当し、風力発電機が生み出す66キロボルト(kV)交流電力を±500kVの高圧直流電力へ変換し、フレキシブル直流送電技術を活用することで、より低損失かつ高効率で、年間約60億キロワット時(kWh)のクリーン電力を安定的に需要地へ送電する。

計画によると、海風の心は約1090カイリの航程を経て、約1週間後に沖合70キロメートル超の広東省陽江沖へ到着する予定だ。三峡陽江青洲第5・第7期洋上風力発電所が全面完成すれば、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深圳、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成されるクラスター)へ年間約60億kWhのクリーン電力を供給し、年間約493万トンの二酸化炭素排出量の削減に相当する。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年5月28日

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