村民はネコ200匹以上?河北省の山奥にある「ネコ村」

人民網日本語版 2026年06月04日16:28

「ネコ村」で暮らすネコたち(5月27日撮影・韓氷)。

「ネコ村」で暮らすネコたち(5月27日撮影・韓氷)。

河北省保定市阜平県竜泉関鎮黒崖溝行政村東坪自然村における真の「主」は、同村に住む約200匹の「ネコの村民」。そしてそんなネコたちの世話をする「村長」は、故郷の阜平県に戻って来たアーティストの周合偉さんだ。中国新聞網が伝えた。

2019年、東坪村の村民は、約10キロ離れた場所に「貧困脱却のための移転」を行い、移り住んでいったが、都市部での暮らしに順応するのは難しい多くのネコたちは村に残された。周さんは、アートを通じた農村振興活動をしている時に、残されたネコたちを発見し、空き家を利用してこれらのネコたちの住処を作ることを、現地政府に申請した。

「ネコ村」の建物の壁に描かれたネコのイラスト(5月27日撮影・趙丹媚)。

「ネコ村」の建物の壁に描かれたネコのイラスト(5月27日撮影・趙丹媚)。

現地政府の調整の結果、周さんは空き家22軒をアートを活用してリノベーションすることになった。民家を修理し、ネコハウスに修築していくことで、周さんは東坪村に「ネコの楽園」を作り上げ、「ネコ村の村長」と呼ばれるようになった。

周さんによると、「ネコたちの出入りは自由。半数くらいのネコは村の中で過ごし、残りの半数は村の近くの山や野原をうろついている。村には監視カメラを十数台、自動給餌器8台を設置している。ボランティアが毎日、ネコのコンディションをチェックしている」のだという。

「ネコ村」のネコに餌をあげる女性(5月27日撮影・韓氷)。

「ネコ村」のネコに餌をあげる女性(5月27日撮影・韓氷)。

そして思いがけず、この山奥の「ネコ村」が最近、人気観光スポットになっている。現在までに「ネコ村」に訪れた観光客は延べ30万人以上で、一番多い日で1日当たり1500人が訪れた。周さんによると、やって来る人のほとんどが親子連れか若者だという。「子供たちにとても人気がある。それと都市で働き始めたばかりの若者が多い。自然が豊かだし、ネコもいて、とてもリラックスできるので、帰りたくないと、みんな言っている」と周さん。

ネコと遊ぶだけでなく、「ネコ村」の独特なアートを目当てにやって来る観光客もたくさんいる。例えば、村の建物の窓やレンガの壁にはネコをテーマにした絵がたくさん描かれている。そのほとんどを手掛けているのは聴覚障がい者の村民・張擁軍さんだ。張さんの描く絵は、各地からやって来た観光客の間で人気商品となっている。そして、以前はトウモロコシを栽培して、ギリギリの生活を送っていた張さんは「農民画家」となり、絵を生業にするようになっている。

周さんは、「『ネコ村』の物語は今後も続く。ネコたちに示したほんの少しの愛に、ネコたちはたくさんの愛で返してくれている」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年6月4日

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