中国最北端のタワー型溶融塩太陽熱発電所、吉林省で完成・稼働開始

人民網日本語版 2026年06月30日13:26

吉林省西部の平原には、高さ233メートルの集熱タワーが巨大な銀色の針のようにそびえ立っている。タワーを中心に1万9667枚のヘリオスタットが「鋼鉄のヒマワリ」のように環状に配置され、それぞれの鏡面がリアルタイムで仰角を調整しながら太陽光を正確に反射・集光し、塔頂部で発電を行う。新華社が伝えた。

これは吉林省大安市に建設された中国広核集団(CGN)吉西拠点魯固直流10万キロワット(kW)タワー型溶融塩太陽熱発電プロジェクトだ。6月29日に完成・稼働を開始し、中国最北端に位置するタワー型溶融塩太陽熱発電所となるとともに、中国東北地域初の太陽熱発電所となった。

吉林省大安市にあるCGN吉西拠点魯固直流10万kWタワー型溶融塩太陽熱発電プロジェクト現場。(画像提供:取材先)

吉林省大安市にあるCGN吉西拠点魯固直流10万kWタワー型溶融塩太陽熱発電プロジェクト現場。(画像提供:取材先)

同プロジェクトの年間発電量は約1億8000万キロワット時(kWh)に達する見込みで、年間約6万トンの標準石炭消費量と約13万トンの二酸化炭素排出量の削減に相当する効果が期待されている。

吉林省大安市にあるCGN吉西拠点魯固直流10万kWタワー型溶融塩太陽熱発電プロジェクトのヘリオスタット群。(画像提供:取材先)

吉林省大安市にあるCGN吉西拠点魯固直流10万kWタワー型溶融塩太陽熱発電プロジェクトのヘリオスタット群。(画像提供:取材先)

中国東北地域初の太陽熱発電所として、このプロジェクトは冬季の厳寒、塩性土壌、高い地下水位、粘性の高い土壌といった数々の課題を克服した。溶融塩の凝固防止技術、ヘリオスタットの耐風雪技術、低温環境における杭基礎施工技術などの重要技術を確立し、高緯度・厳寒地域でも展開可能な技術ソリューションを構築した。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年6月30日

注目フォトニュース

関連記事