エアコン不要で室温25℃ 住宅団地で地域集中冷房の実証実験

人民網日本語版 2026年08月04日14:07

1年で最も暑い時期とされる「三伏」の暑さが続くなか、江蘇省徐州市では、住民が一味違った涼しさを体感している。エアコンを使用しなくても、室温は約25℃に保たれている。中央テレビニュースが伝えた。

この涼しさは床下からもたらされる。床暖房配管内に低温水を循環させることで、床放射冷房を実現している。

住宅団地で住民が享受するこの「涼しさ」は、現地で閉山した臥牛山炭鉱に由来する。炭鉱はすでに閉鎖されているものの、坑道内の湧水は年間を通じて約19℃に保たれ、常に流れ続けているため、天然の「冷却媒体」となっている。現地企業は技術イノベーションにより、この坑内水を住宅団地の熱交換施設へ送り、冬季に使用する地域暖房配管網を利用して各家庭へ涼しさを届けている。

ある熱供給会社の研究プロジェクト責任者は、「廃坑の冷涼な坑内水によって、エアコンが屋外に放出する熱によるヒートアイランド現象を抑制でき、より低炭素かつ環境に優しい方式となる」と述べた。

従来型エアコンと比較すると、同システムのエネルギー消費量は約50%削減されている。現在実証実験が行われている住宅団地の100世帯近くの冷房負荷を基に試算すると、年間約50トンの二酸化炭素排出削減が見込まれる。

現在、徐州市中心部には2社の熱供給会社があり、それぞれ利用者の半数を担当している。関係当局によれば、同実証実験が成功した場合、この冷房方式を大規模に普及させる計画だ。また、実証団地における冷房料金は四半期ごとに徴収され、料金は1平方メートル当たり4元(1元は約23.3円)となる。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年8月4日

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