中国製の暑さ対策製品が欧州で爆売れ その理由とは?
ドイツやチェコなどで現地時間27日、最高気温が更新され、ハンガリーやポーランドなどでは同日、政府が全国的な高温への注意報を発表した。
欧州各国で高温が続いていることから、エアコンや扇風機といった製品の消費需要が拡大した。越境ECの力強い後押しを受けて、メイド・イン・チャイナの暑さ対策製品の受注量が著しく増加し、今年の夏の輸出における新たな成長ポイントになった。

「メイド・イン・チャイナのセパレート型エアコン(室内機と室外機が分離しているエアコン)の欧州市場での需要が爆発的に増加。中古品の販売価格が新製品の価格を超えることさえある」。「200キロメートル先まで行ってやっと最後の1台を買えた。価格はさらに100ユーロ(1ユーロは約184.7円)上がっていた」。高温が続く欧州からは、こんな声が聞こえてくる。
データによると、2026年1-5月には、中国からフランス、オランダ、ベルギーへのエアコン輸出額は、前年同期に比べていずれも2倍に増えた。
浙江省義烏市にある義烏国際商貿城では、各種のクリエイティビティあふれる暑さ対策商品が海外からのバイヤーの間でひっぱりだこになっている。記者が取材したところ、機能面が向上している紫外線対策商品が数多く見受けられ、温度を下げる効果のほかにミスト機能や風を送る機能なども加わり、さまざまな実用性を備えた設計になっている。
今年1~5月、義烏の越境EC取引総額は前年同期比10.23%増の811億7500万元(1元は約23.9円)に達した。

輸出向けの受注が大幅に増加し、川上のメーカーもフル稼働で対応している。製氷機を主力製品とするあるメーカーの生産現場では、組立、検査、梱包などの工程が秩序よく進められていた。責任者の説明によると、「欧州で高い気温が続いていることを受けて、小型の家庭用製氷機やアウトドア向けハンディタイプ製氷機の需要が大幅に拡大している」という。
中国の「暑さ対策製品」はなぜ欧州で爆発的な売れ行きを見せているのだろうか。
■メイド・イン・チャイナの適応力
建築物の外観を変えてはならない、取付費用が高いといった難しい問題があるため、欧州の一般家庭のエアコン保有率はこれまでずっと低いままだった。中国メーカーが打ち出しているセパレート型ポータブルエアコンは、壁に穴を開ける必要がなく、取付が簡単、省エネ・低騒音で、ニーズにマッチし市場に適応したため、瞬く間に完売するほどの人気商品になった。
「ニーズを理解し、欲しいものを作る」という、市場への高い適応力が、中国製品の順調な海外進出を支えるコアコンピタンスにほかならない。
■メイド・イン・チャイナの安定性
美的集団(Midea)のエアコンを例にすると、「現地開発」モデルにより、2週間でプロトタイプ第1号が完成。産業クラスターの優位性を生かして、コア部品を「現地調達」し、迅速に組み立て。シー・アンド・レールを輸送手段として、より高い物流効率、より低いコストで輸送している。
製品の開発から迅速な供給に至るまで、産業の着実さと安定性は、メイド・イン・チャイナの海外進出にとって確かな支えになっている。
■メイド・イン・チャイナのイノベーション力
「値段が800ユーロから2000ユーロに上がっても、全面的な品不足が続いている」。「価格が倍になったのに、1台も手に入らない」。こうした状況の中でも、中国製エアコンは価格ではなく価値で勝負し、スペックではなくイノベーションで勝負する。
現在のメイド・イン・チャイナは単なる「コストパフォーマンス」の代名詞ではない。高い技術、深い産業基盤、反応スピードの速さといった確かな実力を兼ね備えることが、メイド・イン・チャイナの新たな優位性になろうとしている。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年6月30日
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