世界最大の単一工場による高級PVA生産拠点が完成

人民網日本語版 2026年08月04日14:46

中国石油化工集団有限公司(中国石化)傘下の重慶川維化工有限公司(以下、「川維化工」)は年産5万トンの特殊PVA(ポリビニルアルコール)樹脂製造設備の初稼働に成功し、規格適合製品の生産を開始したことが8月3日、中国石化への取材で分かった。最初の出荷分はすでに欧州に向けて発送されている。これにより、川維化工のPVA総生産能力は年間21万トンに達し、高級PVAを生産する単一工場としては世界最大、生産能力全体でも世界4位となった。この設備の稼働により、世界の高級PVA供給不足が補われ、中国の太陽光発電、電子、光学フィルムなど重要産業チェーンの国産化が大きく進んでいる。科技日報が伝えた。

PVAは生分解性を備えた水溶性高分子材料であり、繊維、建設、太陽光発電、電子、医薬など高付加価値分野で幅広く利用されている。日常生活ではフェイスマスクや目薬の保湿成分、洗濯用ジェルボールの水溶性フィルムなどにも使用される。高級品は、自動車や高速鉄道の安全ガラスの靱性を高めるほか、高純度・高透明という特性を生かして、光学フィルムや偏光板など新エネルギー・先端電子産業にも利用されている。

年産5万トン特殊PVAプロジェクトでは、プロジェクトチームが精密な温度制御や品質安定化など複数の技術課題を克服した。新たな重合プロセスにより、生産能力は従来設備より40%向上したほか、排ガス・排水回収設備4基とスマート包装システムを併設し、高級化・スマート化・グリーン化を実現した。建設チームは17か月をかけて工事を進め、延べ198万時間連続無災害を達成。試運転段階では設備調整と工程最適化を着実に進め、設備の安定稼働と高級PVA樹脂製品の生産に成功した。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年8月4日

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