日本の新版「防衛白書」が発する危険なシグナル
日本の「防衛白書」は、年次報告書の形式で地域の安全保障環境に対する認識や自国の防衛政策を明らかにするものであり、日本の安保戦略の現状と今後の方向性を反映している。8月4日に日本政府の閣議で報告され、公表された新版「防衛白書」は、軍備拡張を主張し、軍事的抑止を鼓吹しており、日本の「新型軍国主義」の危険性と破壊性を露呈している。(文:孟暁旭・中国社会科学院日本研究所総合戦略研究室副主任兼研究員。人民日報掲載)
新版「防衛白書」は、いわゆる「安全保障上の脅威」を公然と喧伝しているが、その本質は軍事的制約の緩和と軍備拡張の口実作りである。新版「防衛白書」は軍事的抑止というかつての道へ回帰し、防衛費の大幅な増額を鼓吹するだけでなく、攻撃的武力を含む防衛力の根本的な強化を打ち出し、対抗型の軍事力体制の構築を重点的に支持している。
また、新版「防衛白書」は「新しい戦い方」や「防衛生産・技術基盤の強化」といった内容を新たに盛り込み、「継戦」の理念も打ち出している。こうした内容は、日本が軍備拡張と国家の経済・産業政策を深く結び付けつつあることを示している。
新版「防衛白書」は、第二次世界大戦中に日本が中国に対して犯した侵略の犯罪行為を顧みることなく、国家主権と領土一体性を守るための中国の正常な行動を悪意をもって歪曲し、中国を「これまでにない最大の戦略的な挑戦」と位置付けるとともに、引き続き台湾問題について口を挟んでいる。これは、日本の「新型軍国主義」が近隣諸国の主権と地域の安全保障に対して現実的な脅威となっていることを露呈している。
新版「防衛白書」は、いわゆる「同志国」と協力して、集団的な抑止力と対処能力を高めることを打ち出しているが、その本質は陣営対立の煽動であり、大国間の駆引きや地域の対立を激化させることで、自国の地政学的利益を図るものだ。
日本の新版「防衛白書」は全くもって「泥棒が泥棒を捕まえろと叫ぶ」かのように自分のことを棚上げして逆に相手をとがめるようなものであり、「安保関連3文書」の年内改定と軍備拡張に向けた地ならしだ。この白書が発しているのは、戦後の国際秩序に挑戦し、地域の平和と安定を破壊する危険なシグナルだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2026年8月6日
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