中国産のみそ汁が投げかけた日本の「国産信仰」消費神話への疑問

(イラストは生成AIで作成)
日本の有名食品メーカー・永谷園のみそ汁商品が中国で生産されていたことがこのほど明らかになり、日本国内で大きな波紋を呼んだ。一部の日本のネットユーザーは、中国産は「信用できない」として、「今後はもう買わない」などと失望をあらわにした。その後、ある業界関係者が自らの経験に基づき、「安心安全の国産」という見方の誤りを詳しく指摘したところ、その内容がネット上で広く転載され、大きな話題となり、多くの賛同を集めた。
日本社会に根強く存在する「国産信仰」は、本質的には巧妙に作り上げられた消費神話だ。少なからぬ日本の消費者の間では、「日本産」の食品はそれだけで他国産のものより優れていると考えられている。
実のところ、この業界関係者が指摘しているように、日本国内の食品企業の9割が零細企業で、国際輸出規格を満たすのが難しく、海外向け輸出食品の生産許可を得ることが難しい。一方、中国では長年にわたり、比較的厳格な全工程の食品安全性・トレーサビリティ体制が徐々に構築されており、これには土壌検査、残留農薬検査、完成品検査、税関検査など複数の段階が含まれる。
この業界関係者はさらに、「(進出当時)大連は味噌豆腐納豆向けの大豆の積み出し港で、日本の業界向け95%が中国東北地方の大豆だった」「日本のほぼすべての需要を賄ってきた」と述べている。みそ汁のパッケージに記された「原産国 中国」の文字を見て憤慨する人々は、自分たちの食卓に毎日欠かせない調味料の原料がすでにグローバルサプライチェーンに深く組み込まれていることに、これまで気づいていなかったのかもしれない。
一杯のみそ汁をめぐる原産地論争が映し出しているのは、こうしたグローバル化の現実に目を向けようとしない心理だ。その一方で、神戸製鋼所から日産自動車、小林化工、そして最近の鹿児島県産牛肉の産地偽装問題に至るまで、日本の製造業をめぐる「神話」は近年、次々と崩れつつある。
いわゆる「中国産は安全ではない」という固定観念は、日本の一部の人々によって意図的に作り上げられたものだ。みそ汁の原産地問題が日本の世論を騒がせたことは、こうした固定観念がすでに揺らぎつつあり、事実によって覆されるのは時間の問題にすぎないことを物語っているのではないか。(編集JZ)
「人民網日本語版」2026年8月24日
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