深海探査、「蛟竜」号が持ち帰った「海の幸」とは?
第467回目の潜水作業を終えたばかりの有人潜水艇「蛟竜」号が、海底から多くの「海の幸」を持ち帰った。新華社が伝えた。
今回の潜水作業に参加した国家深海基地管理センターの博士研究員、張国強氏は、「水深約4400メートルの深海から、岩石、堆積物、海水などのサンプルを持ち帰った。全体として、豊富なサンプルを採取することができた」と語る。
実験台の反対側には、海水や泥を含んだ堆積物の円柱状サンプルが何本も整然と並んでいる。実験台の近くには、長さ約1メートルの鉄製の棒が地面に立てられていた。棒の先端には乳白色のプラスチック製円柱が固定され、その中央には動かせる円盤が取り付けられている。棒の本体には、一定の間隔で規則的に穴が開けられている。
国家深海基地管理センターのアシスタント・エンジニア、張成松氏は取材に対し、装置を操作しながら、「この鉄の棒は、堆積物の層別サンプラーと呼ばれるものだ。採取筒をサンプラーに取り付け、円盤に引っ掛けた状態で採取筒を下方に引っ張ると、筒の上端部分の泥が押し出される。異なる穴に鉄製のピンを通すことで、引っ張る距離を毎回一定に固定できる。これによって、採取筒内の堆積物を正確に層ごとに分け、サンプルを採取できる」と説明した。
今回の深海探査で、「蛟竜」号はもう一つ、特別なものを持ち帰った。それは、面積が約0.5平方メートルある青色のプラスチックフィルムだ。
濃度75%のアルコールで器具を消毒した後、張氏はハサミを使い、この青色のプラスチックフィルムから親指の爪ほどの大きさのサンプルを切り取った。続いて、ピンセットでサンプルを丸め、慎重に遠心管に収めた。
張氏は、「切り取ったサンプルは冷蔵保存し、残りの部分はマイナス80℃の冷凍庫で保存する」と説明。また、深海でこれほど大きなプラスチックフィルムが見つかったことに、同氏は非常に驚いたという。
中国の大洋調査第100航海レグ2の首席科学者、宋成兵氏は、「『蛟竜』号の優れた原位置探査能力を活用することで、深海由来のさまざまなサンプルを正確に採取できる。これらのサンプルを体系的に研究することで、この海域の海底に典型的に見られる生息環境について、理解と認識をさらに深めることができる。深海環境の保護を推進し、深海分野における国際協力を強化するために、より多くの中国発のソリューションを提示し、中国の知見を貢献していきたい」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年10月15日
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