<企画>1~4月の経済情勢に関するデータを発表 中国

人民網日本語版 2019年05月30日17:21

国家統計局は15日に行われた記者会見で、今年4月の経済運営の主要指標を発表した。縦方向では、主要指標が安定を維持し、さらには増加率がやや加速した。横方向では、経済の成長だけでなく、雇用、物価、市場の活力など、中国の経済運営は引き続き合理的な範囲にとどまった

生産は全体として安定していた。1~4月には、全国サービス産業生産指数が前年同期比7.4%増加し、第1四半期の水準を維持し、中でも4月の増加率は7.4%に達し、昨年9月以降で2番目に高い数字になった。

投資は安定的に増加した。1~4月の全国固定資産投資は同6.1%増加し、増加率は第1四半期を0.2ポイント下回り、前年を0.2ポイント上回った。消費は緩やかさの中で安定した。1~4月の社会消費財小売総額は同8%増加し、このうち4月は同7.2%増加となり、増加率は3月を1.5ポイント下回った。

雇用情勢は好転した。1~4月の全国都市部の新規雇用者数は459万人に上り、通年の計画を42%達成した。

今年1~4月には、中国の物品貿易の輸出入額が9兆5100億元(1元は約16.2円)に上り、前年同期比4.3%増加した。4月には貿易黒字が大幅に減少した。

データによると、1~4月の輸出は5兆600億元で同5.7%増加し、輸入は4兆4500億元で同2.9%増加した。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は6181億7千万元の黒字で、黒字額は同31.8%増加した。

4月の輸出入額は2兆5100億元で同6.5%増加した。うち輸出は1兆3千億元で同3.1%増加し、輸入は1兆2100億元で同10.3%増加し、貿易収支は935億7千万元の黒字となり、黒字額は同43.8%減少した。

2019年1~4月には、中国国内の投資家が世界148ヶ国・地域の海外企業2608社に非金融分野の対外直接投資を行い、投資額は累計2334億1千万元(1元は約15.9円)に達し、前年同期比3.3%増加した。

このうち同期の対外請負工事の完成工事高は3028億9千万元で同6.4%増加し、新規契約額は4491億1千万元で同15.2%増加した。対外労務協力で派遣した各種労働者は15万3千人に上り、前年より2万5千人増加した。4月末現在の在外各種労働者は97万7千人で、同5千人減少した。

今年1~4月の中国の実行ベース外資導入額は安定成長を維持した。全国で新たに設立された外資系企業は1万3039社、実行ベース外資導入額は451億4千万ドル、人民元に換算して3052億4千万元(1元は約16.0円)で同6.4%増加した。中国の外資導入は量が安定し質が高まり、ますます価値を高めている。

外資導入は構造がより合理的になった。1~4月にはハイテク製造業とハイテクサービス業の外資導入額が大幅に増加した。ハイテク製造業の実行ベース外資導入額は334億1千万元で同12.3%増加し、このうち電子・通信設備製造業は同38.7%増加、コンピューター・オフィス機器製造業は45.8%増加だった。ハイテクサービス業は524億8千万元で同73.4%増加した。

外資導入は主体がより多様化した。1~4月には、主な投資供給源からの投資の増加率が低下することなく、韓国からの投資は同114.1%増加、ドイツからの投資は同101.1%増加した。欧州連合(EU)からの実行ベース外資導入額は同17.7%増加し、「一帯一路」(the Belt and Road)参加国とASEANからの投資が目を引いた。同期にASEANが中国で新規設立した企業は437社で同33.6%増加し、「一帯一路」参加国は1050社、同23.5%増加だった。

外資導入は配置のバランスがよりよくなった。1~4月には、中部・西部地域、自由貿易試験区の外資導入額が安定的に増加した。西部地域の実行ベース外資導入額は211億6千万元で同9.6%増加。自由貿易試験区は同11.8%増加して、外資導入全体に占める割合は11.9%だった。

■ 1〜4月 中国の国有企業の利益は12.6%増加

今年1月から4月にかけて、中国全土の国有企業の主要経済指標が引き続き上昇傾向を保った。主要産業の収益状況をみると、不動産や建築、石油などで利益が急速に増加した。

同期の国有企業の営業総収入は18兆9023億元(1元は約15.9円)に上り、前年同期比8.3%増加した。利益総額は1兆1244億7千万元で同12.6%増加し、税引き後利益は8319億元で同15.6%増加し、親会社の所有者に帰属する利益は5176億1千万元だった。>>>

■ 1〜4月の中国工業企業利益 約7割の産業で増加

今年1〜4月には全国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の営業収入利益率が5.52%になり、前期比0.21ポイント上昇し、年初以来の利益率の緩やかな上昇傾向が続いた。

前年同期と比較すると、約7割の産業で利益が増加し、工業大分類41産業のうち、66%を占める27産業で増加となった。利益が大きく増加した主な産業は、たばこ産業(29.4%増)、アルコール・飲料・精製加工茶製造業(18.1%増)、電気機械器具製造業(14.5%増)、非金属鉱物製品製造業(12.6%増)、電力・エネルギー生産供給業(12.3%増)など。>>>

■ 1〜4月 中国のソフトウェア産業の収入が14.8%増加

今年1月から4月にかけて、中国のソフトウェア・情報技術(IT)サービス産業の業務収入が急速に増加し、輸出増加率は小幅に回復した。全体的には安定しながら急速に発展する局面となった。

個別にみると、同期のソフトウェア産業の業務収入は2兆504億元(1元は約15.9円)に上り、前年同期比14.8%増加し、増加率は同0.5ポイント上昇した。また利益総額をみると、同期のソフト・ITサービス産業全体の利益総額は2503億元で、同8.7%増加した。>>>

 (編集JZ)

 「人民網日本語版」2019年5月30日

  

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