中国国産アイスが爆発的人気 「アイスクリーム・テイスター」なる新職業も誕生

人民網日本語版 2019年08月07日09:45

このところ気温の高い日が続いていることを背景に、中国の国産アイスクリームブランドの商品が、Eコマースプラットホーム上で200%増という爆発的な売れ行きをみせており、アイスクリームの味見を行う「アイスクリーム・テイスター」という新職業まで誕生した。そのうち、毎日アイスクリームの試食をして月収1万元(約15万円)以上稼ぐ人も少なくないという。楚天都市報が伝えた。

上海に住む1995年生まれの封媛媛さん(女性)は、学校を卒業した後、食品検査師の仕事に応募し、アイスクリーム店「中街1946」に入社し、思いがけず「アイスクリーム・テイスター」になった。封さんは、「主な仕事は、毎日自社や他社のアイスクリームを味見して、評価・比較することです」と語った。この仕事を始めて2年が経ち、封さんはアイスクリームを味見する際のさまざまなコツを会得した。アイスの味は、香水と同じように「トップ」、「ミドル」、「ラスト」の3段階に分かれている。そしてアイスバーを1本食べ終わったら、味が後に残らないよう20分間うがいをする。封さんは「口に入れた瞬間に、アイスの原料の自然な味が感じられなければならない」と話した。

アイスクリーム・テイスターとして、封さんは唐辛子味やヤマブシタケ味など、さまざまな変わった味のアイスを試食してきた。今ではそんな彼女の「黄金の舌」も自分で守るべき「重点保護対象」となった。こってりした辛い食べ物は、彼女が日常食べる食品リストでは「禁止品」となっている。優秀なアイスクリーム・テイスターであり続けるために1日に20本以上のアイスを試食する封さんは、これまでに5キロも太ってしまった。

封さんは、アイスクリーム・テイスターになることによって、小さい時からの「アイスを自由に食べる」という夢を実現した。それよりも幸せを感じるのは、自分の評価を経て最終的に市場で発売されたアイスクリームが大ヒットになったことだという。

オンラインショッピングモール・天猫(Tmall)の統計データによると、中街1946など国産ブランドアイスクリーム商品の成長率は、この1ヶ月で200%を上回っている。コールドチェーン倉庫輸送のカバー率が高まり、「溶けてしまったための一括返品」に対する保障が確立していることから、多くの国産ブランドのオンラインでの売上は海外ブランドに対する巻き返しをみせている。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年8月7日

  

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング