北京・上海・広州・深セン女性の6割以上が「自分は良妻賢母ではない」

人民網日本語版 2020年01月10日13:51

男女の家事分担が平等であるとはまだまだ言えないのが、中国の家庭の現状だといえよう。2020年を迎えた今、中国の恋愛・結婚市場において、家事分担に対する男女の意識は、どうなっているのだろうか?中国新聞網が伝えた。

(写真は主催者による提供)

1月8日に発表された「2020年結婚・恋愛市場における家事分担に対する考え方をめぐる報告」の統計データから、若者の63.5%は、「家事は男女とも平等に分担すべき」と考え、「家事分担スタイルの結婚」を肯定する人は過半数に達した。だが、結婚相手を選ぶ際に、多くの男性は、相変わらず「良妻賢母」を求める傾向があることが分かった。そして、地域によって家事分担に対する意識も異なり、北京・上海・広州・深センに住む女性のうち、「自分のことを良妻賢母だと思わない」とする人は6割を上回った。また、女性により多くの家事負担を求める男性は、県城(県政府所在地)に住む青年に特に多かった。

オンラインショッピングによる「家事サービス」は中国の女性の家事負担をいくらか軽減しており、より多くの経済発達地域住民にとっての選択肢となっている。報告によると、北京・上海・広州・深センに住む女性の8割以上は、「家事が苦手」と答えており、「自分のことを良妻賢母だと思わない」とした人は63.3%に上った。

だが、それと同時に、男性が結婚相手に望むことには、依然大きな変化は見られない。男性の58.7%は、「結婚相手には『家庭を切り盛りしてくれる良妻賢母型』の女性を望む」と答えた。

報告によると、「家事分担スタイルの結婚」に賛成する人は56%に上った。家事分担を明確に決めることで、夫婦喧嘩は減る。どのような家事を女性が負担し、あるいは男性が負担するのだろうか?報告によると、整理整頓・収納、寝室のシーツ類交換、日用品の調達、衣類・靴の洗濯、オムツ換えなどは、女性がするものだという意見が多かった。一方、取付・メンテナンス、スクラブ洗浄、ゴミの整理・ゴミ出し、油汚れの除去などは、男性の役割と考えられていた。「家事サービスを利用する」と答えた人は8.7%で、「気分次第、あるいは自分の能力を超える家事は家事代行サービスに依頼する」とした人は53%だった。

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