香港の著名歌手・張国栄(レスリー・チャン)が2003年4月1日、マンダリン・オリエンタル香港の24階から飛び降り自殺し、46歳という若さでこの世を去った。香港が偉大なスターを失ったあの日から今月1日で10年を迎えた。10年が過ぎようとも、彼の歌声と風貌は世界各地の歌謡ファン、映画ファンの心に生き続けている。張国栄没後10周年を記念した「愛し続けよう。10年。記念展」が30日午後、香港・タイムズスクウェアで開幕した。人民網と中国新聞網が伝えた。
記念展はレスリーの音楽、ステージ、映画の3コーナーが設けられ、彼が生前愛した赤色をメインに彩られている。2階大ホールの音楽・ステージコーナーに入ると、張国栄の高さ6メートルの半身像が目に飛び込む。大きな赤い折り鶴が彼の手のひらに乗せられており、張国栄がファンの気持ちをすでに受け取ったことを象徴している。半身像の後ろに設置された大きなアーチには、世界各地のファンから届いた折り鶴190万119羽が納められている。展示された無数の折り鶴はギネス記録に認定され、証書が贈られた。
開幕式は生前の親友、唐鶴徳(ダフィー・トン)氏、マネージャー陳淑芬さんが主宰した。張国栄が生涯にわたり受賞した数々の賞やアルバム、写真のほか、コンサート衣装などの貴重な私蔵コレクションや張国栄の等身大で再現された人気のコンサートスタイルも展示。会場には、彼の名曲やコンサート映像が流れ、張国栄のありし日の姿をしのぶことができる。
1階の屋外広場の特設ミニシアターでは、毎日定時に張国栄の出演映画を放映するほか、デビュー当時の映画ポスターも展示され、記憶の中に永遠に生き続ける張国栄にファンは思いをはせることができる。記念展は5月1日まで。毎日午前10時から午後10時まで、タイムズスクウェア1階屋外広場、2階大ホールで催される。(編集HT)
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