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新海洋局長「釣魚島の主権維持巡航を常態化しなければならない」

 「国家海洋局の再編はわが国の海洋事業の発展の歴史において一里塚的な意義を持ち、わが国の海洋管理体制と活動メカニズムに歴史的な転換が起きたことを示している」。

 再編後の新しい国家海洋局の指導部が3月下旬に発足した、劉賜貴氏が国家海洋局長、党組書記兼中国海警局政治委員に就任した。

 劉局長は人民日報の単独インタビューに、再編後の国家海洋局が全く新たな海洋主管当局であることを明確に表明した。

 今回の機構改革では旧国家海洋局とその中国海監、公安部(公安省)防海警、農業部(農業省)中国漁政、税関総署海上密輸取締り警察の部隊と機能を整理統合し、国土資源部(国土資源省)の管理する新たな国家海洋局に再編した。これと同時に、国家海洋発展戦略の研究と策定、海洋の重大事項の統合的調整を担うハイレベルの調整機構である国家海洋委員会を設立した。国家海洋委員会の具体的活動は国家海洋局が担う。

 劉局長は「国家海洋局の再編はわが国の海洋事業の発展の歴史において一里塚的な意義を持ち、わが国の海洋管理体制と活動メカニズムに歴史的な転換が起きたことを示している。これは海上法執行部隊の分散、不十分な効力といった現在の問題の解決、海洋発展戦略計画、資源の保護と合理的利用の強化、国家の海洋権益のより良い維持において重大な意義を持つ」と述べた。

 ■新しい国家海洋局の使命

 大衆が関心を寄せる海洋主権維持について劉局長は「釣魚島(日本名・尖閣諸島)の主権維持目的の巡航を常態化し、黄岩島(スカボロー礁)をしっかりと守り、繰り返しを防ぎ、情勢のコントロールを実現し、黄海、東中国海、南中国海で正常なパトロール業務を継続しなければならない」と強調した。

 ■海辺で生まれた海洋局長

 劉氏は知識青年を経て、長い間基層の指導ポストについていた。2000年から2年間福建省海洋・漁業局長を務めた。2007年以降は廈門(アモイ)副市長、市長を務め、一貫して海洋経済の発展に注目してきた。実際、廈門市は全国に先駆けて海岸地帯総合管理を実行した。2011年2月には国家海洋局長に就任。中国の南極観測所2カ所のほか、中国の南沙(英語名スプラトリー)諸島、西沙(英語名パラセル)諸島の大小の島や礁も視察したことがある。劉氏の国家海洋局長在任中、中国海監は中国の釣魚島領海内での巡航の常態化を実現した。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年4月1日

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