日本でも「少林サッカー」などの作品で知られる香港のチャウ・シンチー(周星馳)監督が旗を振った新作映画「西游・降魔篇」の記者会が8日、香港で開催。チャウ監督のほか、主演を務めた台湾の女優スー・チー(舒淇)や台湾を代表するマルチアーティスト、ショウ・ルオ(羅志祥)などが出席した。「人民網」が報じた。
同作品は、チャウ監督が1994年に主演を務めたコメディー映画「大話西遊」の関連作品。まだ少年だった頃の三蔵法師と孫悟空の出会いや冒険を描いている。チャウ監督にとっては「ミラクル7号」(2004年、原題「長江7號」)以来4年ぶりのコメディー映画制作となった。
記者会では、同作品で素晴らしい演技を見せたスー・チーをたたえようと、チャウ監督は、孫悟空が頭にはめていた「金剛圏」と呼ばれる輪っかを準備。自らスー・チーの頭に載せ、「最優秀女優」とたたえた。
■「ウォーリーを探せ」ならぬ「チャウ監督を探せ」
チャウ監督は、「同作品は18年前の『大話西遊』と全く異なり、新しいストーリー、新しい顔ぶれの作品。MV(ミュージックビデオ)の主題歌に『大話西遊』と同じ『一生所愛(盧冠廷)』を使ったのは、この曲がとても気に入っているから。でも、歌詞も新たに書いてもらっているし、すべてが『新しい』」と強調した。
チャウ監督は最近、同作品では自ら主役を演じていないことを明かし、ファンを少しがっかりさせたが、記者会では、「実際には重要な役で出演している」ことを明らかに。「もちろん、化粧をしているので、興味がある人は、映画を見る時に探してみて」と宣伝も忘れない。同作品は、春節(旧正月、今年は2月10日)に合わせて公開される予定だ。
チャウ監督は「大話西遊」に出演したのをきっかけにポストモダニズムコメディーの才能を開花。「無厘頭(もうれいたう)文化」と呼ばれる新スタイルを中国で流行させた。同作品は「月光宝盒(チャイニーズ・オデッセイ<其の壱>)」と「仙履奇縁(チャイニーズ・オデッセイ<其の弐>)」の2部で構成されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年1月10日
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