北京市衛生局は13日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9)について、中国疾病予防控制センターの検査を経て、北京市で初の感染者が確認されたと発表した。現在患者の病状は安定しており、密接な接触者2名にも異常は見られない。北京市は生きた鳥を扱う各種市場を厳格に取り締り、生きた鳥の売買を停止したが、全面的捕殺を行う予定はまだない。新華網が伝えた。
北京市衛生局によると患者は7歳の女児で、順義区後沙峪鎮古城村在住。両親は生きた鳥を販売している。女児の入院している北京地壇病院の李興旺感染センターの主任によると、病院は抗ウイルス療法と対症療法を行っている。感染確認後、11日午後11時50分(発症から15時間後)からタミフルの投与と輸液を行った。後に症状が重いため心電図を確認し、ICUに移して酸素吸入も行った。現在女児は咳などの症状が明らかに好転し、体温も最高時の40度2分から37度にまで下がった。肺の異音も消失した。
北京市衛生局の鍾東波副局長によると、女児が感染疑い例であることが確認されたことを受け、北京市疾病予防控制センターは密接な接触者2名を確認し、医学観察を行った。現在のところ2名に異常は見られず、市内で他の発病例も確認されていない。
北京市衛生局疾病予防控制センターの◆瑛主任によると、感染ルートは鳥との密接な接触または直接接触。
家禽販売に従事する両親は鳥とより密接に接触しているはずなのに、感染しなかったのはなぜか。北京市疾病予防控制センター感染症(風土病)控制所の王全意所長は「現在H7N9への人の感染しやすさはまだ特に高くはない。密接な接触とその程度、時間が関係するが、感染するかどうかは接触者自身の感染しやすさと関係があるのだろう」と説明した。
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