香港のテレビジョン・ブロードキャスツ(TVB)は7日、同社の名誉会長の邵逸夫(ランラン・ショウ)氏が同日早朝6時55分、家族に見守られながら香港の自宅で死去、享年107歳だったと発表した。新華網が伝えた。
邵逸夫氏は長年にわたり社会公益や慈善事業のために100億香港ドル以上を寄付している。氏が寄付した教育資金は各地をカバーし、中国各地の大学の多くに邵逸夫氏にちなんだ「逸夫楼」がある。
邵逸夫氏(1907年11月19日の生まれ)は旧名邵仁楞、浙江省寧波市鎮海鎮生まれで、本籍地は浙江省寧波。テレビジョン・ブロードキャスツの名誉会長で、邵氏兄弟映画公司の創設者の一人、香港上海商会のメンバー、香港の有名な映画プロデューサーでもある。長年にわたり、邵氏は百億単位の寄付金を投じて、中国大陸部や香港で教育、医療の施設などを建設。1974年に英国女王が授与したCBE勲章を受け、1977年には英国女王からナイトの称号を授与された。1990年、中国政府は中国が発見した2899号惑星を「邵逸夫星」と命名。1991年、米国サンフランシスコは毎年9月8日を「邵逸夫の日」に定めた。2003年、氏は邵逸夫賞を創設し、毎年世界で数学や生命科学、医学、天文学分野で優れた成果を挙げた科学者を奨励している。2011年に引退している。
テレビジョン・ブロードキャスツ(TVB)は利孝和氏、祁徳尊氏、邵逸夫氏らが創設した、世界一の規模の広東語・中国語の商業テレビ局となっている。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年1月8日