お客の首をマッサージする夏力さん。目は見えないが、お客の痛みのつぼを正確に把握できる。マッサージは肉体労働で、時には1日10時間以上働く。中国医学のお灸を使ってお客を治療する夏力さん。夏力さんによると、以前はラジオを聴いたり点字の本を読むしかなかったが、インターネットが普及して以来、視覚障害者の生活は以前よりも充実し、視野も広がったという。夏力さんは今では専用の閲覧ソフトを利用し、ネットでチャットやニュース閲覧、ゲームなどを楽しんでいる。指でお客の腰の経脈をたたく中国医学マッサージ師の夏力さん。中国医学のお灸の道具を持って階段を上る夏力さん。他の指に比べて変形して曲がった夏力さんの親指。マッサージ店内を掃除する夏力さん。
2014年10月15日は31回目の「国際白杖の日」だ。江西省南昌市に住む視覚障害者のマッサージ師、夏力さんに取材し、文字と写真で視覚障害者のマッサージ師の仕事や生活をご紹介する。中国新聞網が伝えた。
今年32歳の夏力さんは9歳の時に先天性の白内障を患い、家庭が貧しかったために治療を受けられずに失明し、視覚障害児の学校へ進学した。卒業後は南昌のあるマッサージ医院でマッサージ師としてつとめ、10年以上の学習と模索を通じて高い技術を身につけた。マッサージの技術が高いため、指名率が高く、夏力さんは同医院で少なくない収入を得た。
しかし30歳を過ぎて自分で事業をしたいと考えた夏力さんは、その後マッサージ医院での安定した仕事をやめ、視覚障害を持つ友人数人と協力して視覚障害者のマッサージ店を開店した。「私の中国医学マッサージの技術を利用して、視覚障害を持つ友人の就業を支援したい」。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年10月15日
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