中国科学院が開発 視覚障害者向けの電子メモ帳
中国科学院計算技術研究所が開発した視覚障害者用電子メモ帳が6日、北京で発表された。視覚障害者はこの電子メモ帳を使って手軽にメモを取ることができ、記録したメモをパソコンに取り込むこともできる。科技日報が伝えた。
情報技術の発展に伴い、携帯電話やタブレットPCなどのモバイル端末を使って日常の記録やスケジュール管理を行う人が増えつつある。しかし、視覚障害者は視覚インターフェースやコスト面の問題により、これまで最新のデジタル情報機器を利用することができなかった。
同研究所が開発した視覚障害者用電子メモ帳は、視覚障害者のために特別にデザインされた低コストのポータブル電子記録設備だ。同製品には研究所が長年の研究を通じて蓄積してきた点字入力や点字-漢字変換システムなどの成果が集積され、点字が入力できる人なら誰でも簡単に利用することができる。さらに音声の録音・再生もできるほか、USB接続も可能で、パソコンにつなげばソフトウェアを使って入力した点字を漢字に変換し、閲覧・整理・編集することができる。
北京市身体障害者連合会の関係者は「この電子メモ帳は、視覚障害者の学習、仕事、交流をより便利にし、視覚障害者が社会に溶け込む上で重要な役割を果たす」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年1月7日