片側は切り立つ玄武岩の断崖絶壁、片側は底の見えない大峡谷で、幅20センチに満たない小道を進むと肝が冷えるようだ。しかし四川省雅安市漢源県永利彝族郷帽殻山麓の住民たちは200年以上の間、毎年5月になるとツバメの巣や薬草を採集するため、危険を冒してこの険しい道を行き来する。華西都市報が伝えた。
ツバメの巣の効能や採集方法は学者や環境保護関係者から批判されているものの、依然として現地住民の収入増加のための重要な手段であることに変わりはない。4月26日、四川省雅安市では、地元住民の案内がなければ他の地域の人間は簡単に足を踏み入れないような原始林の中を、住民が歩いていた。
漢源県の県政府所在地から100キロ以上離れた高山寒冷区にあたる現地には、地元で最も辺境にある村民グループがある。永利彝族郷杉樹村馬鞍山グループに続く唯一の道は未舗装のもので、大渡河大渓谷が遠くの霧の間に見え隠れする。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年5月12日