1日、南京から重慶へ向かっていた大型客船が長江中流の湖北省監利水域で転覆した。2日午後3時5分、重慶の乗組員・燃料担当者である21歳の男性陳書涵さんは、酸素マスクを装着された姿で救出された。
救助したのは海軍工程大学のダイバーで、安徽省出身の官東さん(24)だ。船内に閉じ込められた人を発見した官さんは、自分の潜水器具を相手に渡して救出した。官さんは続いて身に着けていた鉛などのウエイトを外して急いで水面に向かった。陸に上がった時には耳や鼻の穴は機械油だらけで、目は真っ赤に充血していた。
官さんによると、救助活動では視界が悪く、船の壁を叩く音を頼りに1人ずつ探すしかない状況だったという。官さんは午前9時に現場に到着すると水中に3回潜って行方不明者を捜索した。1回の潜水時間は1時間半におよぶ。生存者を救出して初めて、同僚に促されて上陸し、疲れた体でしばしの休憩をとった。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年6月3日